ARABIA
Botanica by Esteri Tomula
一昨日辺りから今までの暑さは何だったのかと思う程、涼しくて心地よい気温になり、やっと夏が終わる!と1人でテンションが上がっています。
秋になると天気や食べ物もそうですが、植物にも紅葉であったり実りがあったりと変化が訪れる季節だったりします。
薬になったり香りを楽しんだり、見た目でも様々癒しをくれる植物。
本日ご紹介させて頂くのはそんな癒しを与えてくれる繊細で可愛らしい植物が描かれたフラワーベースのご紹介です。
アラビアの植物図鑑
今回ご紹介させて頂くのは、1873年の創業以来、世界中で高い人気を誇るフィンランドを代表するテーブルウェアメーカー、“アラビア ARABIA”より“ボタニカ Botanica”シリーズのフラワーベースたち。
デザインを手掛けたのは、1947年から同社のデザイナーとして活躍した、フィンランド・ヘルシンキ出身の陶芸家・デコレーター“エステリ・トムラ Esteri Tomula”。
フィンランドの草花が描かれたデザインが多い同氏、幼少期の原風景であったフィンランドの草花に意匠の原点があると言われています。
フィンランド語で「植物学」を意味するボタニカシリーズは、1978年から1989年にかけて合計58種類の壁掛けのウォールプレートと19種類のフラワーベースから構成されています。
入荷したのは“ロサスピノシシマ rosa spinosissima”、“モモノハキキョウ campanula persicfolia”、“フランスギク chrysanthemum leucanthemum”の3種。
白い陶器に映える鮮やかな色、陰影や繊細な描写はまるで図鑑さながら、一枚一枚の花弁や葉っぱから生き生きとした生命力が感じられます。
可憐に咲き誇る1輪の白い花が印象的な「rosa spinosissima」は、バラ科の一種であるロサスピノシシマ。
ツルバラの仲間であり、華奢な姿とは反対に棘が多い点やスパイス系の微香や、寒さに強いため北国で愛されているなど意外にもワイルドさが見られる花であったりします。
葉が果樹の桃の葉に似ている事から名付けられ、小さなラッパのように開いた花の形や、正面から見ると星の形に見えたりと愛らしい姿が細かく描かれています。
たくさんの白い花びらをつける可憐な花が印象的な「chrysanthemum leucanthemum」は、マーガレットによく似たフランスギク。
マーガレットの葉は細かく枝分かれしているのに対し、フランスギクはギザギザのふちのある楕円形の葉が特徴的、眩しい程の白い花は「寛容」という花言葉が似合っています。
フラワーベースとしてはもちろんそのままオブジェとして飾るだけでも素敵です。
まるで押し花のように、姿かたちだけでなく生命感までもが閉じ込められているように感じる“ボタニカ Botanica”フラワーべース。
集めているコレクターの方も多く、アラビアの中でも人気なシリーズ、ついたくさんの植物を揃えたくなるアイテムです。