セヌフォ族
スツール
大西洋に面した西アフリカの国”コートジボワール”。
カカオやカシューナッツの生産量がとても多く、農業を中心とした産業が盛んな農業大国として知られています。
一方で、60以上の民族から構成される多民族国家でもあります。様々な民族が生み出した土着の品はとても個性的で、仮面、衣装、家具などの民具は日本でも高い人気を誇っています。
手仕事の力強さ
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今回ご紹介させていただくのはコートジボワールの農耕民族”セヌフォ族”によるスツール。
セヌフォ族とはコートジボワールの中でも比較的大きな部族で、北東の広い地域に居住。日本の本州程の広い地域で生活しています。その為、各地域で作られるスツールの作風や木の種類に違いがあります。
古くからの伝統として家長の手によって作られ、各家庭に受け継がれてきたセヌフォスツールは、セヌフォ族にとって家族の象徴のように大切な物です。
こちらのスツールは一本の丸太を”ノミ”の様なもので削ることで成形。一本の丸太から制作されているので、繋ぎ目や金具等は一切ありません。
”ノミ”で削った痕もそのまま残っており、製作者の手仕事のそのまま感じ取ることが出来ます。
特徴的な脚部のデザインは大根や蓮根のような、生き生きとした野菜のようにも、アフリカに生息する象やサイのような力強い、四本足の動物のようにも見えます。
無駄をそぎ落とされたモダンな家具とは対極的な魅力があります。
先端にかけて細くなる脚は、単なるデザインではなく、土の地面に差し込みやすいように。特に脚の先端は斜めにカットされた歪な形をしています。
またボテッとした重みのあるフォルムもしっかりと体重が乗るように。
独特の美しいフォルムは、暮らしの中で快適さを追い求めた結果によるものです。
日常品として制作されたからでしょうか、座面高は25cmと、とても低いのですが、実際に座ってみると意外と良い座り心地。
不思議と収まりの良いスツールで、洗濯時や手仕事用に使うにはこのサイズ感が丁度良かったのかもしれません。
椅子として腰掛けるのはもちろんですが、サイドテーブルとしてやお気に入りの植物や本を飾るディスプレイ台としてもお使い頂けます。
ミニマムなサイズ感ですが、力強い生命力を感じる存在感のある一点。
ぜひご自宅に取り入れてみてはいかがでしょうか。