ACTUS × MARUNI × NAOTO FUKAZAWA
AOYAMA Side Chair
普通とは。恐らくみんなが共通で当たる最大の壁だと思いますが。僕もそのでかすぎる壁にいつも足がすくんでしまいます。
人それぞれ価値観があり、それに応じて普通も変わって行くと思いますが、小さな頃その難しさが分からずに言葉にして連投していたら母からよく拳骨を食らっていました。「普通」に対して厳しい普通の母ちゃんです。
余談が過ぎましたが、今回はその普通を超えたスーパーノーマルを題して、ダイニングチェアの紹介です。
スーパーノーマル


今回は深澤直人とマルニ木工・アクタスの共同のプロダクト「AOYAMA sidechair|アオヤマ サイドチェア」。アクタスの創業の地である青山から名付けられました。



同氏の手掛けるアイテムの数々は、単なる普通ではなく、普通を超えた普通「スーパーノーマル」。「暮らしの中での普通は、毎日起こる事ではなく、穏やかで、素敵な人生を過ごすという意味」と述べています。



一切の無駄無く、ふてぶてしさの無い洗練されたデザイン。スリムなフレームと座板と背板にはプライウッドを使用した深澤直人氏らしさ溢れるミニマルなデザインです。
同じくマルニ木工×深澤直人で「ヒロシマチェア」が存在します。このチェアも同氏のらしさが感じられるミニマルなデザインですが、アオヤマ サイドチェアはさらに身軽で、圧迫感の少ないアイテム。また、スポーク1本1本にテーパーもかかっており、シンプルながら遊び心のある優美なシルエットは飽きず、ずっと使っていたいプロダクトです。


普遍的な美しさは勿論ですが、実用面も最大の魅力。「人間の無意識の行動」に溶け込むデザインを生み出す同氏の作品。座面は良く見てみると若干足を置く先の方が広がっているデザイン。前脚が広がり足元にゆとりが出来るだけでなく、ゆったりと座れる幅を確保しています。
食事中や寛いでいる中、無意識のうちに変わる姿勢。真っすぐ向いて座る時だけでなく、少し姿勢を崩して浅く座るときや少し斜めに向きを変えた時でも安定した座り心地を味わえます。

■
背板に目をやると、こちらもまた面白い形状をしています。長方形の板ではなく、緩やかな凸があるシルエット。見た目もユニークですが、こちらも実用面でしっかりと活きてきます。
椅子を出し引きする際の動作がスムーズになるだけでなく、腕が回る絶妙な凸になっています。腕を回して、体制を崩して座れるため、寛ぎたい時にも適した1品です。


また、ビーチ無垢材を使用しているというのも暮らしに馴染み易い要因のひとつ。優しく・柔らかいカラーと素材感は主張が激しくなく、空間にすっと溶け込みます。
ここまであったように「人の行動」や「環境」を考えてデザインされた1脚。勿論椅子自体の美しさはありますが、個人的には「生活感」を存分に出してあげた方が良さがでると思います。
背板に熱くなってきて脱いだシャツを掛けて置いたり、読みかけの本や植物を置いたり、寒い季節にはブランケットを置いたり、暮らしの中に入る事でより一層輝く姿が見れそうです。

今まで疑問視してきた普通ですが、今回の深澤直人さんのものは腑に落ちるものでした。見ている内に、穏やかで、素敵な人生が想像できる「スーパーノーマル」なアオヤマチェア。
後2年で創業から100年を迎えようとしている歴史あるマルニ木工の熟練の職人達が手掛けた逸品を是非この機会にご検討くださいませ。











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