Niels eilersen
STOCKHOLM Sofa 2seater
昔、ミロのビーナスがなぜ美しいのかという話を親父にされた事がありました。
ビーナスの両腕が無い事によって、「もしついていたら?」という想像が膨らみ、それが人を引き付ける不思議な魅力になっているのだと。(こんな分かりやすい言い方ではなかったですが)
子どもだった私には全く理解できませんでしたが、最近改めて調べてみたら納得しました。
不完全であるが故に、美術品としては『完全』になったわけですね。
ちょっとズレますが、ビンテージの家具っていうのも似たようなものかと思ってます。
その不完全な状態が『カッコ良い』だったり、『可愛い』だったりするわけですから、元々の価格等とは別次元の価値がそこにはあります。
中古で見つけて買うのも良いですが、自分が使っていて気が付いたらビンテージ家具になっていたっていうのが理想的。
ということで本日は、数十年後のビンテージ家具として使える『アイラーセン Niels eilersen』社のソファを紹介させて頂きます。
老舗家具ブランドの高級本革ソファ
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馬車のボディシートメーカーとして1895年にスタートしたデンマークの老舗ブランド『アイラーセン Niels eilersen』。
時代の流れと共にバスのシートを作るようになり、そこで得た経験と知識を基にソファの作製を始めたそうな。
こちらのソファはそんなアイラーセンの中でも人気の高い『ストックホルム STOCKHOLM』シリーズのソファになります。
ファブリックは14種83色、レザーは5種19色、と幅広い組み合わせから選べるアイテムですが、今回入荷した物はブラウンのレザータイプ。
ビンテージ家具として育て上げるにはもってこいの組み合わせです。
それには、長期の使用に耐えうる耐久性も必要となりますが、120年の歴史を持つアイラーセンのソファはその辺りもバッチリ。
内部にしっかりとした骨太のフレームが採用されており、シートやクッションにはぶ厚い本革が使われているので、ちょっとの傷なんてむしろご褒美です。
ちなみに、レザーのランクは5段階中上から2番目のPUREとなります。
肉厚な背座のクッションはウレタンとたっぷりのダウン(羽毛)で構成されており、座った際のバフっという感触と、その後の徐々に身体を包み込んでくる感じが非常に心地良く、ソファの座り心地としては上位に食い込む気持ち良さ。
アームソファも二つ付属し、読書の際のアームレストにしたり枕にしたりと、様々な体勢で寛ぐことが可能です。
日本では人気インテリアブランド『アクタス ACTUS』で取り扱われているのですが、そのアクタススタッフの使用率も1,2を争う人気っぷりだそうな。
幅広いインテリアと相性が良く、家具を買い替える際にも然程考える必要が無いので、デザインがシンプルである事も長期的に使用するアイテムとしては重要なポイントです。
現状クッションを中心に多少のダメージは入っておりますが、レザークリームで丁寧に仕上げてあります。
数十年後のビンテージ家具として、この子の物語はまだ始まったばかり。
一緒に思い出を積み重ね振り返ってみた時、そこにはお金には代えられない価値が生まれているはずです。
未来の自分への贈り物としていかがでしょうか?