HIDA
CRESCENT
見た目の良さに使い心地が伴うことで成り立つデザイン。
数多くのデザインが生み出される今日、もはやデザインの新しさに触れる機会は少ないのかも知れません。
それでも良いデザインというのは色褪せない魅力を持ち続けています。
本日紹介させて頂くのもそのひとつ。
デザインと快適性結び付けた飛騨産業の名プロダクトです。
曲線が魅せる造形美
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1920年に設立した家具産地・飛騨高山に拠点を構える老舗家具メーカー、飛騨産業。
1世紀近い歴史と熟練の技術は多くの名家具を輩出してきました。
飛騨産業の解釈で形作られるウィンザー様式の家具の完成度は素晴らしく、今も尚力強い魅力を放ち続けます。
時代は変われど変わらない技術とセンス、拘りは激流に流されることのない確固たる家具へと形を変え現代でも強い存在感を示します。

今回ご紹介するのはそんな飛騨産業の1995年の発売以来ベストセラーを誇る「クレセント CRESCENT」アームチェアです。
理を宿した美しさと品。
クレセントのデザインを手掛けたのは日本の主力家具メーカーにおけるデザイン開発を多数手掛けた、佐々木 敏光氏。
多くの名デザインを幅広く手掛けており、私たちの日常でも度々見かけることが出来ます。

曲線だけで構成されどの角度からでも感じ取ることのできる造形美。
この形状の美しさに引き込まれてしまいます。
座り心地は言うまでもなく、飛騨産業特有の確りとした座り心地と木材のみで構成されたチェアとは思えないほどのフィット感に驚かされます。

背中を包む曲木の背板。
体重を確りと支える座ぐり加工されたシート。
いずれも身体のラインに合わせた曲線に削ることで身体への負担を軽減するもの。
それぞれが十分なまでに広くとられていますが軽快なまでに研ぎ澄まされたデザインが重たさを感じさせません。

無垢材の素材感を十分に持つ丸みを帯びたアームは安定感を追求して生み出された形状。
下向きに少し傾斜しており、腕が丁度良く休まる角度で心地良い安心感を感じられます。
全てのパーツに意味があり一切の無駄を感じさせません。

どこか感じさせる真新しさと、それに伴う普遍的な安心感。
快適性を突き詰め、造形的な美しさにまで昇華させた一つの完成形と言える一脚です。
一度腰かけることでそのデザインの理由を知ることが出来ます。
