辻木工
ダイニングチェア
当時の風土や文化、嗜好を含むビンテージ。
見た目の良さや経年により味を増した素材感も魅力ですが、見知らぬ過去に想いを馳せるというのもロマンがあります。
北欧など海外のビンテージが注目されがちな今日ですが、ここ日本で生まれた家具も素晴らしいもの。
流行を捉えながらも確かに感じ取ることのできる高い嗜好性とクオリティはその他のビンテージにも引けを取りません。
本日ご紹介させて頂くのは日本が誇るビンテージの一脚です。
和製北欧スタイル
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1928年創業の老舗家具メーカー、辻木工。
現在は辻製作所としてその歴史を引き継ぎ、高品質な家具を手がけています。
元々は和箪笥等の和家具を製造していたそう。
チェアやテーブルの製作を始めた70年代は日本で北欧ブームが起きた時代でした。
当時の北欧モダンデザインブームと辻木工が長く培っていた確かな技術。
この融合は素晴らしい家具を生むことになります。
北欧デザインの特徴である無駄の無いデザインと良質な素材。
そして丁寧な造り。
辻木工はこの特徴同様完成度の高い家具を、これまでの技術とセンスで完成させることが出来ました。
今回入荷したダイニングチェアにもその特徴が顕著に表れています。
背と座と脚の無駄の無いシンプルなデザイン。
故に引き出された素材の風合い。
経年が磨いたこの温かい渋みも丁寧に作られた証拠のひとつといえます。
日本人の体型に合わせたコンパクトなサイズ感も国産の北欧スタイルビンテージの特徴。
どこか愛らしさをも感じさせあらゆる空間に落ち着いてくれます。
北欧モダンに混じる和モダンな風合いはこの箇所から来ているのでしょうか。
現代の暮らしにも馴染み、確りと寄り添ってくれるはずです。
時間は全ての家具にビンテージの価値を与えるわけではありません。
細部にまで見られるのは、今日まで残り続けた所以である美しさと強さ。
流行に沿いながらも確かに残された最高峰の技術とセンス。
そしてものづくりの情熱。
こうして未来に残る家具のベースは作られてゆきます。
あとはこの椅子をどう使って過ごしていくか。
世界に誇れる、日本で生まれた北欧スタイルの一脚でした。
Tsuji Vintage chair A
Tsuji Vintage chair B