赤木明登
nurimono 漆器
日本を代表する漆作家・塗師(ぬし)であり、現代の暮らしに寄り添う「漆のうつわ」を提案し続ける赤木明登。
「使うための美」を追求する彼の作品は、華美な装飾を排し、日常の食卓に静かに調和するシンプルで力強い佇まいが魅力です。
その赤木明登の作品が、経堂店に入荷いたしました。
洗練された漆の質感と深みのある表情をご覧ください。
日常を包む漆のかたち

学生時代から哲学や美学に関心を抱き、「生活の中の美」や「ものの在り方」に自然と惹かれた赤木明登。
26歳で石川県輪島市に移住し、輪島塗の下地職人・岡本進氏に師事しました。
その後、1994年には独立し、自身の工房「赤木明登塗師屋」を設立。
自然あふれる輪島の美しさを感じ、その豊かさを自らの手で形に写し取ろうとされています。

文筆家としても活動する赤木明登は、自身の著書『毎日つかう漆のうつわ』(2007年)で、漆器を大きく二つに分けています。
ひとつは、お正月や改まった場面で用いる、特別な器。
もうひとつは、日々の暮らしにそっと寄り添う、毎日使える器、いわば「番茶」のような存在です。
赤木氏は、漆器が「高級で特別なもの」として遠ざけられてきた現状を変えたいと考え、日常に自然に溶け込む“ぬりもの nurimono”として、もうひとつの器の魅力を提案しています。


今回入荷した“ぬりもの nurimono”は、木目の表情を生かした輪島塗の漆器。
深みのある色合いは眺めるだけで心を満たす佇まいの美しさ。
手にしたときのやわらかな感触。
その質感からは、小川のせせらぎや小鳥のさえずりに包まれながら、赤木さんの手仕事によって静かに生まれる情景を思い起こさせます。
心地よく、ゆったりとした時間にぴったりな作品達です。

マットでキリッとしたモダンな漆の質感と、骨太でありながらどこか優しさを感じる素朴なおおらかなデザインが魅力の作品。
今回は、赤と黒のパスタ皿に加え、深皿がそれぞれ四枚ずつ揃っています。


先人が生み出した、日本各地に残る美しい漆器の意匠を、赤木さんが静かに再編集したうつわ。
自然の有機的なフォルムを土台に、赤木さんの感性で新たに生まれるかたち。
日々の食卓で使う皿として、気軽な茶の時間には菓子器としても、そっと寄り添う存在です。
コレクタブルな逸品として、ぜひこの機会に手に取り、日常の中でゆったりとした時間をお愉しみください。











美しい北欧の名品
曲線が魅せる美しい曲木
時代を表現したポストモダン
感性を刺激するデザイナーズ
想いを馳せたスペースエイジ
魅力が詰まったレトロポップ
日本の民芸アイテム
やすらぎを感じるクラフト家具
ヴィンテージ家具の商品一覧へ
日本のヴィンテージ
米国のヴィンテージ
北欧のヴィンテージ
西欧のヴィンテージ家具
西欧のアンティーク家具
各国のヴィンテージ家具








商品保管サービスについて