蠣崎マコト
ペンダントライト
・プラットフォーム構造の空中都市とも呼ばれる、現存する数少ないメタボリズム建築、坂出人工土地
・デンマークのデザイナー、カイクリスチャンセンの意思を継ぐ老舗メーカー、宮崎椅子製作所
・建築家、デザイナー、彫刻家多くの顔を持つイサムノグチの庭園
・伝説の木匠 George Nakashima(ジョージ・ナカシマ)の家具を作り続ける桜製作所
さて。突然ですがこれらに共通することは何だと思いますか?
実は、全て四国の瀬戸内海近くに位置する建物や名作家具を手掛ける工房です。著名なデザイナー達はこの瀬戸内に惹かれ、ものづくりの拠点を築くことが多いようです。
昨年は直島や小豆島、豊島など瀬戸内海で国際芸術祭も行われていましたが、ここは芸術が生まれる黄金区域なのかもしれません。
命が宿るガラス
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芸術と言ってもアートや家具など幅広く存在します。今回ご紹介はガラス職人が手掛けたペンダントをご紹介したいと思います。
こちらは、香川県高松市で吹きガラスの作品を制作するガラス作家 、蠣崎(かきざき)マコトさんのガラスランプシェード。
個展やギャラリーでしか販売のない同氏の作品は、手に入れられる機会が少なく照明は特に希少なアイテムです。
無駄を削ぎ落としたシンプルなフォルムと触りたくなるほどになめらかで透明感のある質感。
これほどまでに美しい佇まいなのは、繊細かつ大胆な技法で丁寧に制作する蠣崎マコトさんだからこその意匠と言えます。
普段の蠣崎さんは気さくで穏やかな趣味人である一方で、工房での作業中は緊張した空気がはりつめる職人の顔に変貌するそう。
窯の中から溶けたガラスを巻き取る繊細で根気と体力を消耗する過酷な工程を、丁寧に丁寧にこなしていきます。
そういった日々の生活と工房での仕事を行き来する中で生まれてくる作品。
ガラスの揺らぎや気泡、歪みなどのイレギュラーは、手作り故に作家の業・意思・人間性が形として表れたのでは?と思えてなりません。
そんな命が吹き込まれたガラスを通して放たれる光は非常に幻想的。
電球が鮮明に見えるくらい透明でありながら明かりを灯すと、キラキラと反射し、優しく照らしてくれます。
そして、歪みなどのイレギュラーも作品の一部となって相乗し、角度によって豊かな表情を見せてくれるでしょう。
装飾の美しい金色に輝く金属シェードとの相性も良く、気品の高さをご体感頂けます。
実は昨年3月に私は四国に行きました。色々な美術館や建物から覗く瀬戸内はゆらゆらともやがかかっており、なんて幻想的なんだと舌を巻いた記憶があります。
今思えば、場所自体がアートのようなこの海に多くのデザイナー達は心奪われ、そしてそのデザイナーは海に選ばれたのでは?思うのです。
蠣崎マコトさんももしかしたら、魅惑的なこの海に惹き寄せられ選ばれた一人なのかもしれませんね。
蠣崎マコト ガラスランプシェード ペンダントライト A
蠣崎マコト ガラスランプシェード ペンダントライト B