UK Antique
Mirror back Sideboard
15世紀のゴシック様式から始まった英国家具の歴史。
そこから王位の変遷や時代の移り変わりにより、様々な様式が誕生します。
数百年も経過している当時の家具というのは、市場に出回ることはほとんどなく、博物館などで見ることが出来ます。
現在、日本国内で輸入販売されている物の多くは、1900年代に入ってから製造された物であることが多く、本当の意味ではアンティークではないかもしれません。
それでも数十年から百年以上と十分な時を経た家具であることは間違いなく、実用可能なアンティーク家具として世界中で愛されています。
数百年も経過した本物のアンティークは価値がありすぎて、壊した(壊れた)時のショックは想像に難くありませんので、ヤングなアンティークを使うことにしましょう。
英国の伝統を取り入れてみる
今回は2本のサイドボードを紹介します。
こちらは比較的ワイドが小さめのミラーバックサイドボード。
アールヌーボー様式が取り入れられた部分部分の曲線が美しい一品です。
部分部分ということは、やりすぎていないということで、他のスタイルにも合わせられるサイドボードになっていると思います。
ミラー上部のアーチ形状がきれいですね。
こちらはワイド181.5cmの迫力あるミラーバックサイドボード。
模した様式は不明ですが、ミラー横の支柱上部にちょっとした飾り彫りがあり、大きな躯体を支える6本の脚が素敵です。
装飾の少なさが日本の住宅で使用するには合わせやすいところも好印象です。
材はおそらくマホガニーと思われますが、はっきりとは申し上げられずすみません。
英国家具は後に製造された物でも、そのほとんどが古の様式に乗っ取ったデザインで製造されています。
それでも当時のような装飾を完全に再現出来ているわけではなく、少々のデフォルメがされていることが多いようです。
しかしそのデフォルメのおかげで現代では過剰な装飾とはなりにくく、使いやすい英国スタイルとなっているのですから面白いものです。
少し柔らかくなった英国の伝統スタイルをおウチに取り入れてみる、なんていうのはいかがでしょう。