ROYAL COPENHAGEN
MidSummer Night's Dream
1775年。
当時の国王クリスチャン7世とジュリアン・マリー王妃によって、王室使用と親交のある各国の王室への贈り物を製作する目的で設立されたロイヤルコペンハーゲン。
1700年代、王族や貴族の間で磁器を贈ることが優れた外交上の習わしであり、ロイヤルコペンハーゲンの美しく繊細な陶磁器は世界中の王室や上流階級から絶大な信頼を集めました。
設立から二世紀半近く経った今でもその技術と情熱、誇りはクラフトマンシップによって受け継がれています。
本日ご紹介させて頂くのは、そんな名工房が手掛けた儚く美しい名作です。
Pick up items
1900年のパリ万博でグランプリを受賞した名コレクション、ミッドサマーナイトドリーム。
特徴は特殊な製法で表現された淡い色調の絵付けと繊細な装飾。
アンダーグレーズ(下絵付け)を高温で焼成することで辿り着いた特殊な風合いが美しい逸品です。
Trio Set Pink

淡いピンクとブルーの2種類でデザインされたミッドサマーナイトドリーム。
輪郭の曖昧な花の模様が優しく、陶器の質感と相まって見る角度によって様々な表情を見せます。
カップの取っ手は蝶があしらわれており非常に繊細。
消えてしまいそうなピンクの色合いが不思議な感覚を与えます。

Trrio Set Blue

こちらはブルーのアイテム。
薄いグレーを帯びた青みが真夏の夜を思わせます。
涼しげで柔らかい雰囲気が印象的です。

Tea Pot Pink

トリオセット同様、美しい佇まいを持つティーポット。
取っ手のバッタと蜻蛉の装飾が季節の空気を漂わせます。
繊細で柔らかい雰囲気はカップボードやテーブルで美しく佇まいます。


デンマークの建築家でありデザイナー、アーノルド・クロッグによって手掛けられたミッドサマーナイドリーム。
ロイヤルコペンハーゲンの芸術監督として活躍していたことで知られる同氏の作品の中でも一際特別な雰囲気を放つこのシリーズは1990年代の短期間に復刻製造されました。
しかしながらこの儚い風合いの再現度の難しさからかオリジナル同様、希少なアイテムとして認知されています。
真夏の夜の夢の名の通り儚さと品を併せ持つ特有の雰囲気が魅力の名品です。