玉川堂
GYOKUSENNDO × 有元葉子 茶器コレクション 湯沸
時代が進み、量産できるものや簡易的に作れるものの需要が増え、失われつつある日本の職人による手仕事。
着物や焼き物、寺社仏閣を作る宮大工や日本の食文化を支える方など…伝統工芸品もその中の一つだと言えるのではないでしょうか。
日本の職人が拘りを持って仕上げた、歴史の重みと深みを感じさせる伝統工芸品は唯一無二の輝きを放ち、どの国にも引けを取らない美しさを持っています。
本日はそんな伝統工芸品の中から、幾時代の風雪を乗り越え、緑豊かな土地に育まれた「玉川堂」の落ち着いた光沢と色が美しい湯沸をご紹介させていただきます。
残すべき日本の伝統工芸
>>この商品の詳細を確認する
金物の町として知られる新潟県燕市にて1816年から銅器の製造を行っている“玉川堂(GYOKUSENNDO)”。
200年を超える歴史を持ち、無形文化財に登録される等その卓越した職人技は現代にも受け継がれおり、老若男女問わず世界中で愛されています。
今回ご紹介させて頂くのは、そんな玉川堂より「 茶器コレクション 湯沸」。
シンプルなライフスタイルを提案する料理家である“有元 葉子”氏と、鎚起銅器(ついきどうき)の玉川堂とのコラボレーションから生み出された湯沸。
こんなのが欲しいという想いから生まれたやかんは、工芸品としての魅力はそのままに柔らかな銀色や編み込みの装飾、洗練されたフォルムにより、落ち着いた優しい雰囲気を纏っています。
金「槌」で打ち「起」しながら器を作り上げていく伝統工芸の鎚起銅器(ついきどうき)。
数十種類の鳥口と呼ばれる鉄棒や金鎚など、様々な道具を使用して作られる鎚起銅器は銅を叩いて伸ばすのではなく、叩きながら縮めて作られます。
手間と時間をかけて作られる製品は、使い込むごとに深まる風合いも楽しみのひとつと言えます。
銅器は熱伝導率が高く、アルミのおよそ2倍、鉄の5倍、ステンレスの25倍とされており、他の素材と比べて格段に熱が通りやすいのが特徴的。
熱が均一に広がる為直ぐにお湯が沸騰し保温時間も長く保つことが出来る他、耐食性が高く、殺菌作用もある素材としても知られており、機能性の高さも魅力の一つと言えます。
その点から、料亭やパティスリー、日常でも銅を使った調理器具やカップ、水筒やコーヒーポットなどにも使われています。
表面がデコボコとしていながらも美しい光沢を放ち、手触りは驚くほどなめらか。
銅素材ならではの経年変化により、長年使い込むほどに風合いを増し、使うものの愛着が深まる銅器。
大切に使い続ければ半永久的に使うことができ、経年や使用することによってさらに美しさが増していきます。
シンプルながら華やかさも感じられる佇まいが美しく、現代的な雰囲気と伝統の技が見事に融合した湯沸。
日常の道具として使い続けることで、新たな美しさに出会える逸品です。