ポストモダンの旗手とセイコーが手を組んで生まれた腕時計
どうも、たまに古い腕時計のコラムを書かせていただいているオジサンです。 今回はセイコー・ソットサスコレクションのオリジナルモデルが5本!も入荷しましたのでご紹介します。 メンフィスの中心人物でもあったソットサスが腕時計をデザインするとこうなるんです。1970年代デザインのアンチテーゼとして誕生したMemphis
腕時計の前にちょっとソットサスとメンフィスについてのお話しを。 ソットサスのデザインといえば一番有名な物は1969年に発表されたオリベッティのタイプライター・ヴァレンタインでしょうか (赤いバケツとも呼ばれてましたね) 。 同じくオリベッティのSynthesisシリーズ・デスクチェアや小物類、PCなどの電子機器もありました。 そんなソットサスが1980年にソットサス・アソシエイツを設立し、1981年にはそのメンバーや各国の建築家、デザイナーを集めメンフィス・グループを結成。 メンバーにはマルコ・ザニーニ、ミケーレ・デ・ルッキ、マテオ・テュン、ハビエル・マリスカルなど錚々たる顔ぶれ。 日本からも倉俣史朗、磯崎新、梅田正徳らがメンフィスの展覧会に参加しています。 このメンフィスは1970年代デザインへのアンチテーゼとして、自由な発想で造られるアート感覚がプラスされたスタイルを確立。 多種多様なポストモダンプロダクトを生み出しました。 当時は奇抜なデザインとして批判も多かったメンフィスですが、デザイナー達には多くの影響を及ぼし、各界のアーティストなどにも好まれたようです。 中心的存在だったソットサスが建築へ重きを置いたことから1988年にグループは解散しましたが、90年代に入っても影響を受けたデザイナ―や建築家達が先鋭的なデザインとしてポストモダンなインテリアを重用していきます。


SEIKO Sottsass collection 7T34 (グリーンxホワイト) 1993


SEIKO Sottsass collection 7T34 (オレンジxネイビー) 1993


SEIKO Sottsass collection 7T34 (サックスブルーxブラック&ピンク) 1993


SEIKO Sottsass collection 7T34 (パープルxグリーン) 1993


SEIKO Sottsass collection 7N01 (イエローxバーガンディ) 1994



wrote by インプションで歳が上から2番目のおじさん