現代家具の思想と逆行するスペースエイジデザイン

家具だけに留まらず、利便性や耐久性、様々な生活様式に馴染む普遍的な物が好まれる現代社会。 スペースエイジデザインには様々なアイテムがありますが、正直、使い心地の良さや使い勝手に優れているとは思えません。 しかし、不思議と人はどこか欠点がある方が愛らしく感じるもので、ある種の不便さにロマンを感じてしまうのです。 「誰がこんな家具を買うのだろう...」と思わる方もいるかもしれません。そこが良いんです。

Pick up items

それでもなお愛され続けるスペースエイジデザインのインテリア。 珍しく多数店頭に並んでいるため、ご紹介していきたいと思います。

ノル ラウンド チューリップダイニングテーブル

ミッドセンチュリー期の代表格ともいえるブランド「ノル／Knoll」。 今回入荷したテーブルは、Φ107cmのダイニングサイズ。もちろんリプロダクトではございません。 サイドテーブルはしばしば見受けられますが、広々としたこのサイズはあまり見る事がなく、貴重です。 ラウンドだと置く場所を選びそうですが、そんな事を忘れさせる存在感と魅力の詰まったアイテムです。

ノル チューリップチェア PVCシート

同じくノル社のチューリップチェア。その名に相応しく、花のような曲線美に魅了された方も多いのでしょうか。 アームレスのデザインはすっと座る事ができる上に、作業範囲が広くとれるため、ギターなどを弾く方にはおススメの一脚です。 リプロダクト品を多く見かけるこちらのプロダクトですが、それでもいいかなと思っている方。 多くは語りません。是非一度本物を見に来てください。

カサラ カサリノ キッズチェア イエロー

こちらは西ドイツで生まれたキッズチェア。むるんとした曲線とコロコロとしたサイズ感がなんとも可愛らしいこちらのチェア。 目に優しい淡いカラーリングのインテリアが多い昨今ですが、原色ともいえるイエローのカラーリング。たまりません。 お部屋にちょこんと置いてあげるだけで、空間のアクセントになる事間違いなしです。

カルテル ユニバーサルチェア クラシカル 4867

こちらも代表的なブランドのひとつ、カルテル社。 デザインを手掛けたのは、ボビーワゴンなどでもお馴染みのジョエコロンボ氏。 彼のデザインは、一見遊具かとさえ思わせるユニークな造形が魅力的ですね。遊び心をくすぐられます。 かくいう私も彼のデザインに魅了された一人です。

一度入るとなかなか抜け出せないスペースエイジの魅力。 是非ドップリとハマってみませんか！？