特集:本は読むもの、見るもの、飾るもの

UPDATE: STAFF:ふじこ
特集:本は読むもの、見るもの、飾るもの

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2つの楽しみ方で

ごく稀に無性に本が読みたくなります。スマホではなくタブレットでもなく、紙の本。 いつもならそのタイミングで本屋さんに駆け込んでその時の気分で本を選ぶのですが、今回は頂きものを読んでいます。 日記のように綴られた昭和のエッセイは、現代とのちょっとした暮らしぶりの違いが面白く時にくすりと笑えることも。 がつがつ読み進めることはなく、ゆったりと嗜む読書の時間。忙しない毎日の中の今いちばんの癒しの時間です。

Pick up ART BOOKS

なかなか手にする機会が少なくなってしまった紙の本。実は読みものとしてだけでなく、インテリアとして楽しむのもおすすめだったりします。 特にハードカバーのものはアートのような表紙デザインも多く、絵画の代わりにお部屋に置くだけで様になったり。 本の取り扱いはちょっぴりめずらしいのですが、読まずとも飾れば絵になるアートブックが経堂店にやってきました。

器を楽しむ

Lucie Rie & Hans Coper 二十世紀陶芸の静かなる革新

没後30年が経とうとする現在でも高い人気を誇るイギリスを拠点に活動したオーストリア出身の陶芸家、Lucie Rie(ルーシー・リー)。 日本の焼きもののような陶磁器から、美しい白磁、ピンクやブルーに色づけされたモダンなプロダクトまで幅広い作品を手掛け、その一部がこの作品集に写真で収められています。 そして、彼女のアシスタントとして作陶の道を歩み始めたドイツの陶芸家、Hans Coper(ハンス・コパー)の作品も同時に楽しむことができます。 プリミティブな雰囲気も漂うアーティスティックな造形はまさに唯一無二。2人の共作も興味深く、見ごたえのある1冊です。

アフリカの民芸を楽しむ

SHOOWA DESIGN アフリカ・クバ王国 ショワ族の布

インテリアとしても人気の高いアフリカの民芸品。その中でも、ショワ族がつくるテキスタイルに焦点を当てたアートブックです。 アフリカ・コンゴ民主共和国でかつて栄えたクバ王国に古くから受け継がれてきた伝統的な草ビロードは、フランスの画家、アンリ・マティスをも魅了したそう。 同じモチーフでも手織りが故に少しずつ異なる仕上がりが、1点ものに近い魅力を放ちます。 さまざまな幾何学模様が描かれたクバ布の写真や図案などのイラストがたっぷり掲載されたアートブック。ちなみに文章はすべて英語です。

MBUTI DESIGN ピグミーの女性が描く抽象画

同じくアフリカの民族シリーズですが、こちらは森の民・ムブティ族(ピグミー部族)の女性が描いた抽象画を集めた1冊。 木板のような紙のような布のようなものに描かれた文様は、本当にアーティスティック。ジョアン・ミロの絵画を彷彿とさせます。 洋書なので全文英語ではありますが、そこに暮らす人々の写真が載っていたりと読まず(読めず)とも大満足間違いなしのボリューミーな作品集。 表紙のデザインも素敵なので、棚に飾るだけでアートポスターのような存在になってくれそうです。

おわりに

リラックスできたり、逆に先が気になるばかりに一気読みしてあっという間に時間が過ぎたり。本を読んでいるとなぜだか時間の流れがいつもとは変わる気がします。 でもそれが心地よくて、紙の本を手に取りたくなるのかもしれません。 集中して読めるのもパラパラと目を通せるのもインテリアとして飾れるのも、紙だからこそ。アートブックとともに過ごすアナログな時間もたまにはいいものです。
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