和洋の趣をプラスして
畳の上にそのままごろんと寝っ転がるのが心地よい季節になりました。
我が家の和室はもうイグサの匂いはしませんが、あの香りもけっこう好きです。リラックス効果がある気がします。
さらりと気持ち良くついうとうと。起きたときには体中に畳の跡がついていて…というのも夏の風物詩といえそうです。
Pick up Matsumoto-Mingei's items
皆さんのお家に和室はありますか?わたしは必ずひと部屋は和室が欲しい派です。
でもいつもインテリアに悩みます。思いっきり和の空間にするか、あえて洋を合わせて和室感をなくすか。
今回の松本民芸家具が、素敵にコーディネートできたらという願いを叶える選択肢のひとつになりうるかもしれません。
[toc]
C型 衝立 パーテーションA & B
間をすかして組まれた細い木たちの整然と並ぶこの出で立ち。格子の衝立って、すごく美しいと思うんです。
なんと衝立の歴史は古く、日本では奈良時代には使われていたんだそう。そんな伝統ある衝立は、壁の代わりとしてプライバシーを確保してくれます。
和食屋さんに置いてあるイメージが強いかもしれませんが、実は自宅でも意外に重宝するアイテム。
エアコンの空気を広く行き渡らせたいとき、扉を閉めたくないとき、窓の外からの視線を遮りたいとき、見せたくないものを隠したいとき。
空気を通しながら目隠しするという特性を活かすシーンはきっとたくさん。和の趣を楽しみながら実用頂けます。
カウンターチェア 特注品
和室にカウンターのあるお家はたぶん少ないので、これはどちらかというと洋室向けでしょうか。
座高が67cmあるハイチェアは、オーダーで作られたもの。たしかに松本民芸家具のカウンターチェアなんてめったに出会うことのない逸品です。
落ち着いたミズメザクラの木色とプレーンなデザイン。折衷スタイルが洋室にもすんなりと溶け込んでくれそうです。
でももし和室に置くなら平らな座面を生かして花台にするのがおすすめ。深いブラウンに映える花瓶を探すのも楽しみのひとつになるかもしれません。
格子 ペンダントライト 台形型笠 A & B
格子×障子のザ・和室デザイン。ぼんやりと灯る行燈のような優しい光が心地よいペンダントライトです。
言葉での説明がもはや不要なくらい、和室の天井にぶら下がっている光景がすぐに想像できてしまいます。
それでもよく見れば真四角ではなく台形型をしたフレームが洗練された印象を与え、モダンな空間のアクセントにもなりそうな気がしてきました。
さらに和室ではなくあえて洋室に合わせて、大正ロマンのようなインテリアを楽しむのも◎。
吊り下げる場所によって雰囲気が変わる不思議な魅力をもつ照明です。
おわりに
「和室に合う松本民芸家具」として特集していたつもりが、なんだか「和でも洋でもどちらにも溶け込む松本民芸家具」の特集になっている気がしてきました。
どこか洋の雰囲気を兼ね備えているからこそ、強すぎず弱すぎない和の趣を演出する松本民芸の家具。
この落ち着いた色味があるだけで空間が引き締まり、上質感を味わえると思うとやっぱり和室に合わせたくなります。