三谷龍二
木工品
北欧家具や日本の古家具からお箸などの食器まで身の周りにある家具や道具の多くに取り入れられている木材。
多用される理由として、加工のしやすさもありますが、もう一つにその親しみやすい温もりがあると私は思います。
実際に、木製品には日常のストレスを和らげることや、安らぎを与える効果があるそうです。
普段身近にある木だからこそ、身体に馴染むのかもしれませんね。
そんな人に寄り添った木工品が入荷いたしました。
生活に寄り添う器

1952年、福井県に生まれた木工デザイナーの三谷龍二氏。
木工の職業訓練校を経た後、1981年に長野県松本市に開設した工房”PERSONA STUDIO”にて、陶磁器のように普段使い出来る食器を製作し、家具中心だった木工に新たな分野を開きました。
また漆では主流な黒や朱色に加え、大正時代には既に開発されていながらもあまり注目を浴びてこなかった白漆を使用する事で、現代の暮らしに合う 漆器を生み出しました。

今回入荷したものは、山桜で造られた器たち。
日本の伝統的な和の雰囲気を纏いつつも、現代のモダンな食卓にも馴染むボーダーレスなデザイン。
シンプルなルックスが無垢材ならではの木の温もりを引きたて、洋食器と組み合わせても映える逸品になっています。

山桜の杢目は緻密、光沢があるのが魅力的です。磨くと艶や光沢が出て、強度や粘りにも優れています。
また仕上げには、木そのものの素材感を生かすのに最適な“オイルフィニッシュ”を採用。
時間が経つにつれ乾燥していくこの仕上げは、オイルを塗り込む手入れが必要な仕上げではあるものの、そういった手間暇がかかることも一つの魅力と言えます。
乾燥と保湿を繰り返しながら使い込む事で、深みのある風合いが生まれ、使うだけでなく育てる楽しみも味わうことができます。

表面の立体感のある模様のような独特の削り出しは鑿跡(いりほが)と呼ばれるもの。
刀傷をあえて残すことで手仕事ならではの大らかな表情が生まれています。


こちらは舟型のボウルです。
温かみがありながら、しゅっとしたフォルムが美しい一品。
しっかりと深さのある造りで、機能面も申し分ないです。


お次は、角深盆。
下部にかけてテーパードしていくことで、野暮ったくなく洗練された仕上がりとなっております。
トレーとしての実用はもちろん、パン皿のような使い方も良さそうです。


楕円の盆もあります。
良い意味で立体感が抑えられているので、山桜の良さがこれでもかと伝わってきます。

三谷龍二氏の作品はどれも唯一無二の雰囲気を纏いながらも、主張が強すぎることが無く、どんなテイストともそっと調和してくれるものばかり。
無機質な物が多くなったからこそ、身体的に馴染みのいいものを取り入れてみてはいかがでしょうか。











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