フランスビンテージを引き継ぐ

アンティークやビンテージという表現に似たフランス語、Brocante（ブロカント）ってご存知ですか？ なんとなくシャビーなイメージとして耳にしたことはあるけど、ちゃんと調べたことがなかったので確認してみました。 意味は古道具や古家具、英語にするとsecondhand goods（中古品）やjunk（ジャンク）、近しい日本語訳はなんとガラクタ。もともとの語源は“ 美しいガラクタ ”なんだそうです。

Pick up Brocante items

“ 物を愛し、長く大事に使用すること ”が根付いているヨーロッパの文化の中で、深い愛情を何年も何年も注がれ続けてきたからこそ、「美しい」と表現されるガラクタたち。 いえ、ガラクタなんて呼べない（呼ばせない）アイテムが祖師谷大蔵店に集結しました。 [toc]

オールドパイン ガラスショーケース

オールドパイン材の風合い豊かな大型のガラスショーケース、と思いきや裏面には収納棚が備わったカウンター型のディスプレイケース。こちらは、お店の什器として活躍していた逸品です。 なかなかお家のインテリアに取り入れるのは敷居が高そう？でもこんなキッチンカウンターがあったならと夢が膨らみます。正面を壁付けにすれば、アクセサリーや服飾アイテムの収納棚としてもご活用頂けそうです。もちろんショップのレジカウンターとしてもおすすめ。

タイル貼り ウォッシングテーブル

艶のあるタイルが目を引くこちらは、現代だとあまり馴染みがない家具かもしれません。ウォッシングテーブルとは、 洗面ボウルやジャグを置いて部屋の中で顔や手を洗う際に使われていた、いわば“ 洗面台 ”のこと。 ご自宅で使うなら、コンソールテーブルとして玄関等で活用したり、デスクとしてPC作業や書き物をしたり。装飾が素敵なので、お気に入りのインテリアのひとつになってくれるはず！です。

（番外編）UK オールドパイン ウォッシングテーブル

同じウォッシングテーブルですが、こちらはUKビンテージのアイテム。ザ・英国カントリーを感じさせるオールドパインの味わいがたまりません。しかも前保有者様が作業台として使用されていたため、なんとガラスの天板付き！ 柔らかいパイン材は経年による傷も多く、そのまま書き物をすると凸凹が気になってしまいますが、これなら購入したままデスクとして使用頂けます。装飾が少ないので、自分流のアレンジで周りを彩って楽しむというのも◎。

フォールディング タオルハンガー

ここからは“ 古道具 ”の紹介です。タオル干しって昔からあったんだなぁと思うと、今も昔も暮らしぶりにはあまり変化がないのかもしれませんね。折りたたみ出来るという機能性もまた、現代に引き継がれるアイデアのひとつです。 ただ少しだけ異なるのは、折りたたみ方のアナログ感。金具は使用されず、木の部品だけで作り上げられています。その分強度は劣るかもしれませんが、温かみを感じながら暮らしを楽しみたい方にはもってこいの逸品です。

スチール ボトルドライヤー

つんつんした突起がたくさんの不思議な佇まい。写真のようにボトルを乾燥させるために使われていました。きっとワイン大国のフランスだから？大量の瓶をリユースしていたんじゃないかと想像しちゃいます。 マグカップなどを吊るしてディスプレイしながら収納しても良さそうですが、まさにツリーのような見た目…。たくさんのオーナメントをぶら下げて、イルミネーションを巻き付ければオリジナリティー溢れるクリスマスツリーの出来上がり。なんて使い道もアリだと思います。

ベントウッド コートハンガー

曲木を用いた独創的なフォルムが印象的なコートハンガーもまたフランスで使われていたアイテムです。よく見ると少しだけ違うそれぞれのデザイン。飴色になった木色もたまらないポイントではないでしょうか？ ナチュラルでシンプル、さらに使い勝手は抜群。玄関でも一人暮らしのお部屋でも子供部屋でも、オブジェのような存在感がインテリアのアクセントにもなってくれるはずです。

おわりに

ブロカントのアイテムたちは、フランスの片田舎をイメージさせる“ フレンチカントリー ”と表現する方がしっくりくるでしょうか？ どちらにしろ、大切に引き継がれてきたことに変わりはなく、縁あってインプションにやってきてくれました。たくさん刻まれた目には見えない背景の数々に思いを馳せながら、また大切に引き継いで頂けたら嬉しく思います。 そして何より古いアイテムの使い方は、アイデア次第！そんな“ 思いつき ”もぜひ楽しんでくださいませ。