Baccarat

Full Lead Crystal

本日は煌めく最高品質のクリスタルガラスと完璧な造形力により完成する、フランスの伝統工芸による光の結晶" バカラ / Baccarat "のご紹介♪

それは最も簡単な答え合わせ

1764年創業、250年の歴史を誇るフランスを代表するクリスタルガラスメーカー" バカラ / Baccarat "。

高い透明度と世界屈指のカット加工技術は世界のセレブリティを驚かせ、1823年のパリ国民博覧会では、金賞を受賞しました。製造の許可を出したルイ15世は勿論、多くの王侯貴族に愛用され、その名は不動のものに。同社製品は、グラス、花瓶、オブジェは勿論、同作のような空ボトルにいたるまで高い価値を保ち、中古市場でも高額で取引されています。

酸化鉛を30%以上含む「フルレッドクリスタル」を使用した世界最高峰と称されるクリスタルガラス製品。光を眩く反射する高い透明度、光の屈折率、指先ではじいた時の澄んだ音色までが優れています。

フランスの伝統と匠の技を受け継ぐ、ごく僅かな職人にのみ与えられるフランス国家最優秀職人章「メイユ・ウヴリエ・ド・フランス（M.F.O)」を数多く輩出し、高い技術力、伝統への敬意、革新性、美意識は守られています。

高い職人技術が必要となる事は容易に想像出来ますが、完成後の製品にも厳しい品質基準が設けられ、実に30～40％もの製品は基準を満たさず破棄されるという私達が知らないふるいにかけられています。

その為、バカラにはB級品のアウトレットは存在せず、目にするものは全て選び抜かれた一級品のみ。「バカラ」というと、イコールそれは歪みの無い" キラキラ "したもの。そんなイメージがあるのは、それもそのはず消費者の手に渡るのは選ばれた製品のみだから。

超高難易度の条件をクリアした完璧なものしか世に出ないから、完璧なカタチでキラキラしているものしか見る事がなく、それがそのままブランドのイメージとして私たちの想像まで深く浸透しているのです。なんともシンプルな理由でした。

さて筆者も4年程吹きガラスの経験があるのですが、ご想像の通り吹きガラスは難しい。いびつでも何となく形に出来る粘土とは異なり、最初から器にできる事はありません。それはおろか吹き棹にガラスを巻き取る事すらできません。

毎日頑張れば2年でそれなり学生レベルには形にする事が出来ますが、それはあくまでその期間で出来る造形での話。職人レベルでは窯からガラスを巻き取る最初の工程「下玉取り」でおおよそ4～5年かかるといわれています。

ある時、特別講師でご指導いただいた「ガラス職人界の神様」に、「ガラスは触らない方が輝く」と教わりました。目から鱗でした。

「いや、触らないとカタチ作れないじゃない！」と思いましたが、試しに紙リン（濡れた新聞紙）を使わず、膨らます息の量と遠心力、重力のみで完成させてみると、・・・確かに！輝きが全然違う！

バカラで職人が扱うクリスタルガラスと、学校で学生が扱うソーダガラスとではそもそもガラスが違いますが、安価で扱いやすいソーダガラスですら輝いている！衝撃でした。

クリスタルガラスはそもそも触る機会がありませんでしたが、ソーダガラスよりも柔らかい為、形にするのは勿論、泡を一粒も混入せずに作るのは不可能です。

油絵の様に、時間をかけて、何度もやり直して。それが通用しないガラスの世界。最短ルートでガラスに負荷をかけずに一気に仕上げる事で、美しいガラス器が生まれ、その僅か60％が輝き続ける事が出来る。

バカラのクリスタルには、ガラスそのもの輝きだけでなく、それがそこに存在する為の想像絶する理由があります。