美味しい季節です。
えぇ、実は蕎麦にはまっています。お蕎麦屋さんで食べるのはもちろんなのですが、とくに家そばにどっぷりと。
うどんやそうめんが食卓に並ぶことはあっても、なぜかそばだけは大みそかにしか食べることがなかった我が家。
今さらながら家で食べるざる蕎麦の美味しさに気づき、ここにきて一気に蕎麦熱が上がってきました。
PICK UP Table Ware for SOBA
つゆを少しだけつけて、途中で噛み切ることなくずずっと一気にすすって食べる。あぁもう、想像するだけで美味しそう。言葉にするだけでお腹が減ってきちゃいます。
気温も湿度もぐっと上がり、冷たい麺を食べたくなる季節。うどんもそうめんも冷やし中華もいいけれど、今夏は蕎麦を一緒に楽しんでみませんか。
せいろ
■中川清司|工芸店ようびオリジナル そば皿
せっかく楽しむならまずは形から入るのも大切。お皿に盛って食べるより、せいろの方がもっとおいしく感じられそうな気がします。
木工の人間国宝・中川清司(なかがわせいじ)氏が工芸店ようびのために制作したオリジナルのそば皿は、お家蕎麦にぴったりのアイテム。涼やかな見た目にお店さながらの雰囲気を味わうことができます。
ちなみに最近お値段を見直したところなので、手に入れるなら今がチャンス!です。
そば猪口
■辻和美|めんちょこ小
お蕎麦に欠かせない器といえばやっぱりそば猪口。陶製のものが多いですが、ガラス製もなかなか良いものです。
人気作家、辻和美(つじかずみ)さんの定番作品のひとつ「めんちょこ」。グラスの代わりにもデザートカップにもなる使いやすさも◎のアイテムです。
さまざまな模様があってどれにしようか迷ってしまいますが、現在経堂店ではツブツブ・ザーザー・ウズウズの3種類をご覧いただけます。
■佐藤走波|そば猪口
代々同じ名前を襲名しながら6代まで続いた有田焼の作家・佐藤走波(さとうそうは)。美しく華やかな絵付けは現在も根強い人気を誇ります。
こちらの猪口も赤絵の花模様があしらわれた1点。底面には「走波 七十才」と刻印されていて、おそらく5代目もしくは6代目の作品ではないかと思われます。
走波焼は残念ながら途絶えてしまい新たな作品が作られることはありません。これからますます貴重になっていくであろう伝統工芸のひとつです。
※オンラインショップ未掲載商品です。詳細は店舗までお気軽にお問い合わせくださいませ。
■小野悦子|手びねりそば猪口
茨城県笠間市で作陶される、小野悦子(おのえつこ)さんの作品は、紐状の粘土を重ねて手ろくろで制作されているんだそう。
すこしの手間を惜しまずに作られた味わい深いそば猪口。釉薬のかかり具合も絶妙で、手作りならではの風合いや温かみがその佇まいから伝わってくるようです。
直径約9.5cmの口が広めのフォルムで、両手にすっぽりと収まるサイズ感も可愛らしい1点。小鉢としてさまざまなお料理の盛り付けにも活躍してくれそうです。
※オンラインショップ未掲載商品です。詳細は店舗までお気軽にお問い合わせくださいませ。
片口
■安藤雅信|白マット釉片口
皿と猪口をそろえたならおつゆを注ぐ器にもこだわりたいところ。安藤雅信(あんどうまさのぶ)さんの作品の中でも定番&人気の白マット釉の片口は、お蕎麦との相性も抜群です。
上から見るとしずくのような形が可愛らしく、艶のないホワイトの質感がどこかモダンな印象も与えます。
幅10cmほどのMサイズは、ミルク入れやソース入れ、酒器としてもお使いいただけます。
※オンラインショップ未掲載商品です。詳細は店舗までお気軽にお問い合わせくださいませ。
■中村豊実 |茶海・円柱・白
滋賀県長浜市にて作陶する中村豊実(なかむらとよみ)さんの茶海。茶海とは、お茶の濃さを均一にするために急須から一旦移す器のことですが、もちろん片口としてもご使用が可能です。
一見シンプルに見えますが、白の中にろくろ痕や釉薬の垂れた跡が個性的な表情として残されていて、奥行きと趣きを感じられるアイテム。
レストランを営んでいた経験を生かし使い手のことも考えられた作品は、日常使いにぴったりです。
※オンラインショップ未掲載商品です。詳細は店舗までお気軽にお問い合わせくださいませ。
■柳宗理|ミルクピッチャー
日本が誇るインダストリアルデザイナー、柳宗理が1982年にデザインを手掛けたテーブルウェアシリーズ「白黒」。セラミック製ながら優しい手触りが特徴のロングライフデザインです。
ミルクピッチャーのため少し小ぶりですが、つゆを注ぐのにも使えそうだったので紹介しちゃいます。
柳カーブといわれる独特の曲線が作り出すぽってりとしたフォルムも印象的。食卓にさりげなく置いておきたくなります。
※オンラインショップ未掲載商品です。詳細は店舗までお気軽にお問い合わせくださいませ。
おわりに
余談ですが、もりそばとざるそばの違いってご存じでしょうか?海苔がのっているかいないかだけかと思いきや、正確には使用するそばの実の部位が違うんだそうです。
もりそばよりざるそばが高級な位置づけであることを区別するために海苔をのせてあるんだとか。
ということは我が家で食べているのはもりそばなのかも。なんて、蕎麦談議に花を咲かせつつこれを読んだ皆さんがお蕎麦を食べたくなっていたらうれしいです。