永田良介商店
ライティングビューロー
1800年代後半の「文明開化」。長く鎖国していた日本にどっと西洋の文化が流れ込み、見たことも聞いたことも無い新しいものがあふれかえる時代。それはそれは楽しかったんだろうなあと羨ましくなります。
さて、そんな時代に日本に伝わったものの一つとして挙げられるのが「洋家具」。
今回は文明開化の時代から脈々と受け継がれる、高品質な洋家具を紹介致します。
真似事から本物へ
>>この商品の詳細を確認する
西洋の生活様式に感銘を受けた商人・永田良介氏により1872年に設立された、神戸の"永田良介商店"。文明開化のスタートが1870年前後ですから、凄まじい行動の早さです。余程洋家具に感動したのでしょう、すぐ作り始めちゃったんですね。
そんな歴史ある永田良介商店のライティングビューローが入荷致しました。
ぴしっと揃えられた面、寸分の狂いも無く気持ちよく収まる引き出しや扉、そして繊細な装飾。見れば見る程にその品質の高さが分かって来ます。
濃淡のある塗装はまるでアンティーク家具のような深みを演出。
元々素晴らしい木目のオーク材が使用されていますが、神戸家具特有の「墨ぼかし」塗装により更に木目が際立ちます。
「二兎を追う者は…」とは言いますが、二兎とも得ちゃうのが永田良介商店のビューロー。
普段は収納家具として、書き物や仕事をする時なんかは扉を開けばデスクに早変わりです。しかもそのどちらとしてもクオリティは100点満点。
扉を開くのに連動して作業台の支えがにょきっと。まるで機械のように正確に出てきます。収納家具を兼ねているとは思えない、デスクとしても完成された安定感を誇ります。
収納は形、大きさも様々で、仕事道具からその他あれやこれやまでしまって頂けそうです。
真ん中にはオープンスペースの設けられた珍しい仕様。扉を開けなくても良い為使用頻度の高いものを置いておくのに重宝しそうですし、デザインとしても面白いと思います。
ナポリタンやオムライス等の「洋食」のように西洋の真似事から始まり、現在では確固たるジャンルのひとつとなっている「日本の洋家具」。
そんな洋家具造りの元祖とも言える永田良介商店による逸品の紹介でした。なかなか言葉だけでは表しきれない確かな品質。是非実際に体感して頂きたいと思います。