桜製作所 グラスシートチェア GRASS SEATED CHAIR ウォールナット無垢材 焼印入り~木材ではなく、1本の樹~

UPDATE: STAFF:ピコ
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桜製作所
グラスシートチェア

木を愛し、樹と真摯に向き合った木匠 ジョージ・ナカシマ。

「一本の木は、家具になったからといって、その役目を終えるわけではない。」

「木に第二の人生を与える。」

彼は、家具づくりをそんなふうに表現しました。

そんな同氏の代表作、グラスシードチェアを本日は紹介します。

木材ではなく、1本の樹

「木材(material)」ではなく、「一本の樹(tree)」
それが、ジョージ・ナカシマの家具づくりを語る上で欠かすことのできない考え方です。
彼にとって木は、単なる素材ではありませんでした。長い年月をかけて育った杢目や節、割れ一つ一つがその樹の個性であり、物語の一部。その表情を尊重し、人の暮らしの中で新たな役割を持つ家具へと導いていきました。

1944年にグラスシートチェアは誕生しました。
建築家として活動していた同氏が、第二次大戦中に日系アメリカ人として収容所生活を経験した際に、そこで日本人大工から木工技術を学んだことがこの椅子の誕生のきっかけとなりました。
アメリカの椅子文化や、当時のモダンデザインの合理性。
日本の樹と向き合う姿勢や、イ草という日本の素材。
日本とアメリカ、それぞれの文化を経験し、それぞれにルーツがあるナカシマだからこそこの椅子を生み出せたのです。

独特な編み方でそれだけで工芸のような魅力を放つイ草の座。
畳の原材料として私たちなじみ深いイ草。実際にこの椅子も畳の落ち着く香りがします。
アジアに多く分布するイ草は通気性が高く、適度な弾力としなやかさがあります。
また耐久性にもすぐれ、使い込むほどに色合いが変化。
ウォールナットのフレームの経年変化と合わせて長い人生を共に過ごすことのできる1脚です。

緩やかな曲線を与えられた背と、四角形の座面。
円柱に見えるスポークも実は12角形に削り出され、光の当たり方によって繊細な表情を見せます。

3角形を思わせる絶妙なバランスの横顔。
繊細さと柔らかさを備えた軽快な脚部。
建築的な直線と曲線が作る合理的なフォルム。

日本の職人的な手仕事と、アメリカの合理的なモダニズム。その2つの価値観の融合をこの椅子に見つけることができます。


同氏が手掛けた椅子の中で最も小ぶりで軽量で、実際に片手で楽に持ち上げることができるほど。
普段使いのダイニングチェアとしても、気分に合わせて読書椅子などとしてお使いいただくこともできるでしょう。

手編みのイ草と無垢材が醸し出すナチュラルな空気感と、幾何学的でモダニズムを感じさせるフレームは、どんなスタイルのお部屋とも調和し、ながくお使いいただけます。

木は、家具になった瞬間に役目を終えるのではありません。
人の暮らしの中で使われ、手に触れ、時間を重ねることで、また新しい物語を刻み始めます。

ジョージ・ナカシマが大切にした「木に第二の人生を与える」という考え方。
それは、一本の樹が持つ個性を尊重し、その命を次の世代へとつないでいくことでした。
1944年に生まれたグラスシートチェアもまた、誕生から長い年月を経た今なお、暮らしの中で使われ続けています。

木が生きてきた時間と、人が過ごす時間。その二つが重なりながら育っていく一脚。
グラスシートチェアは、ただ座るための家具ではなく、木とともに時を重ねるための椅子なのです。


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