KASHIWA System Unit ＆ Round Table

今日はほんのり涼しい空気。少し動いたりするとじんわりと汗ばむものの、実に「なんてことない」お天気です。 これで、あとは雨が降る降らないで右往左往する事が無ければよいのですが。 ツバメももう旅立ち、朝顔はその柔らかな花を開き、アメリカでは17年周期ゼミが大量発生する(笑)、そんな夏の一幕。 なんてことない日々を過ごすためにこのブログをご覧の皆様も忙しくされているかと思います。 今回ご紹介のアイテムは、そんな忙しさの緊張から解き放たれる、くつろぎの時にピッタリな家具たち。 宜しければ最後までお付き合い下さい。

見た目で通じる優しさ

>>この商品の詳細を確認する 飛騨家具。すこしでも暮らしの事に興味がある方であれば、聞いたことのある言葉ではないでしょうか。 海外から日本に訪れる家具も多い昨今ですが、日本だって家具作りでは負けてはおりません。 昔から森と共に暮らしてきた日本人は、長く続く生活の中「木」という素材と真剣に向き合ってきたのです。 色々と家具の産地はありますが、飛騨はとりわけ歴史という点において特別な立ち位置を占めています。 現在でもその源流を辿ることの出来る歴史ある木工の地域、飛騨。 日本最古の和歌集とも呼ばれる万葉集にも、部材の設計のために行う墨引き（すみひき）を行う職人の姿が詠まれています。 万葉集は7世紀前半から759年頃の編纂とされていますので、少な目に見ても1200年以上の歴史がある木工の地域という事が分かります。 飛騨の地域で作られる飛騨家具の特徴は、「木」の素材感をたっぷりと感じられるアイテムである事。 生きるために木を伐り、世代を繋いできた地域で暮らす人々が感じている、木に対する感謝と尊敬の念。 その思いを感じる事の出来る優しい形になっています。 柏木工（KASHIWA）によるテーブルはラウンドタイプ。 華奢さを感じる事のない、頼り甲斐のある厚み（天板は約3センチ）があります。 無垢材を組み合わせる時には様々な方法がありますが、このアイテムでは木の風合いをより感じる事の出来る組木造り（フィンガージョイント）が採用されています。 安直に使いやすい方法ではなく、より木が持つ素材の可能性を活かせる方法を選択する事に拘りを感じさせます。 縁から脚部の先まで、柔らかく面取りが施され、尖ったところのないテーブル。 和やか（なごやか）という言葉がぴったりな、日本らしい一台です。 ちなみにこちらの天板は回転する仕様になっていますので、例えば展示物をいろんな方向から見えるようにしたい、といった用向きにも対応可能。 アイデア次第で活躍の幅を広げられる、ポテンシャルのあるテーブルです。 （脚部の底にある金具を締めれば、通常のご使用に問題無い程度に天板を固定出来ます。） 同じく柏木工のサイドボード/AVボードは現行でも取り扱いのある、複数のユニットを組み合わせるエルフォームシリーズ。 収納という機能がメインになるため、どうしても直線的になってしまうサイドボード。 四角四面であればのっぺりとしてしまうところですが、あえて戸板周りに無垢の板を張り付ける事によって、輪郭を「浮き」出させています。 中央の観音開きは縦の木目、両側は横の木目に切り返す事で、木の温かみは損なわずに洗練された印象に。 手触りの良い、削り出しの取っ手や滑りの良い引き出しなどは日本の細やかさが生きているところ。 使い心地については言うまでもありません。 高さは約56センチと膝上位の高さなので、圧迫感の少ないサイドボードとしても、AVボードとしても活躍する優秀なサイズ感です。 金属やガラスといった家具の素材は他にもありますが、手触りで選ぶとするならば木の家具が多くの人の琴線に触れるのは間違いありません。 それは木がそれまで生きてきた、年輪という身体に刻んだ歴史を細かな凹凸で感じる事が出来るから。 木に触れると安心できるという事は、もう私たちの遺伝子に組み込まれているのかも知れません。 柏木工が真剣に取り組んできた「木」という生き物との対話。 木が持つその安らぎを、見た目で、手触りで感じる事が出来る暮らしのアイテムです。 お探しの方は、この機会にいかがでしょうか。

柏木工 KASHIWA L.Form System Unit

柏木工 KASHIWA Round Table