AZUMAYA
Open Shelf
傷や汚れも味わいとして生かすインテリア、インダストリアル。
ビンテージスタイルに分類されるひとつでありながら独立したスタイルとしても確立されるのは、住空間ではない場所で生まれた古家具というルーツがあるから。
使われていたのは工場などの作業場。工業系というだけあってどこか生活感がなく、クールな雰囲気を漂わせます。
インダストリアルを存分に
打ちっぱなしのコンクリートに剥き出しの配管。自宅のように空間を作り込む必要がないので、一般的に工場の内装には飾り気はありません。
同様に工業用の家具も見た目より堅牢さが追求され、重量に耐えうるスチールやアイアンなどの頑丈な金属素材が多く用いられています。
剥き出しの素材には工場ならではの傷や汚れがつき、家庭用家具では決して生まれなかった独特のユーズド感が刻まれる。
荒削りで無機質、そして無骨。もともと洗練されていないことを指していたこの言葉もインダストリアルにとってはもっぱら褒め言葉です。
そんな無骨な重厚感をまとう今回の工業系シェルフは、創業100年を超える名古屋市の老舗家具メーカー、東谷株式会社(AZUMAYA)の1台。
サメ肌のようなテクスチャーのスチールフレームに力強い杢目が良い味を出すアッシュ材の棚板を組み合わせ、しっかりとインダストリアルのビンテージ感を醸し出しています。
また、高さ180cmの大型サイズは工場の什器さながら。もちろん屈強さも本家に引けを取らず、棚板1枚当たり10kgの耐荷重があります。
これなら本や服を詰め込んだりキャンプやDIYなどの趣味の道具を分類したりと、壁一面の収納として間違いなく活躍してくれるでしょう。
重厚感はあるけれど背や側面板のないオープンタイプだからそれほど圧迫感はない。
一見味気ないけれどしまうものにより彩りがプラスされ、素材の経年変化が天然の装飾になる。
収納家具としての実用性はもちろん、せっかくなのでインダストリアルの醍醐味も余すことなく存分に楽しんでみてはいかがでしょうか。