日進木工 NISSIN
CARVE WHITE WOOD series DINING TABLE
その起源は古く奈良時代にまで遡ると言われ、平城宮、興福寺、東大寺など、国家的な儀式や行事を執り行う寺院や、朝廷の饗宴に用いられる施設の造営等、極めて重要な建築に携わってきた事で知られる "飛騨高山の家具作り"。
その存在は"飛騨の匠"と呼ばれ、日本が誇る文化、歴史の一つとして広く認知されています。
本日はそんな飛騨高山を代表する家具メーカーの一つ「日進木工 NISSIN」による一点「カーヴ ホワイトウッドシリーズ CARVE WHITE WOOD ダイニングテーブル」をご紹介致します。
その歴史が、今確かにここにある。


華やかな、または洗練された、上質さを極めたとも言えるその佇まい。
木の枝葉と根が密接に繋がっているように、1300年もの間受け継がれた飛騨の匠の業、その知見と経験は現在もこうして一つのカタチとなり、ここに存在しています。



当時政府は非常に高度な建築を行う為 優れた木工技術を持つ職人集団を必要としており、特別な法律を制定してまでその確保に全力を挙げていました。
その中で派遣された技術集団の一つが、現在の岐阜県飛騨地方に存在した"飛騨の匠"。
それぞれの地域が"国"として呼ばれたこの時代、飛騨国は他国とは比べられない程に優れた木工技術を有する職人集団を派遣した唯一の国として認知され、全国各地にその逸話は残されており今も"飛騨の匠名工伝説"として語り継がれています。

重みを感じさせない軽やかな見た目とは裏腹に、触れてみると実感できる、家具としての安定感。
それは極めて屈強な作りで、厚みを大きく持たせた無垢家具に匹敵、いいえ、それに勝るほどの一体感と強度を感じさせる、唯一無二の仕上がりとなっています。



オーク材にウォールナット材をスッと挿し添えるかのようなリズム感で、心地よい暖かさと開放感が見事に融合したそのコントラスト。
一見すっきりとした直線ラインで切り出された天板に見えますが、側面をよく見てみると、僅かにくびれるように弧を描いているのがお分かりいただけますでしょうか。
本当に僅かなので気づきにくいと思いますが、テーブルとして安心感あるデザイン観はそのままに、でも目の前に座るとテーブルが身体にすっと馴染んでいくかのような、そんな一体感が感じられるのです。


幅180cmという幅広なテーブルであるにも関わらず、空間に映えながらも、その場の空気にもよく馴染んでくれる、不思議な程に嫌味の無い佇まいです。
脚部は外側と中央、内側の3段階で取り付け箇所を選ぶことができ、シーンに応じて外側に設置する事で、テーブルの重心バランスや、短辺・長辺の使用に沿った調整が出来るようになっています。



脚部の間は最大で150cm。写真の"ハルチューブ チェア"はスタッキングが可能な仕様のため脚間が約55cmと幅広のタイプですが、テーブルの脚部を外側に設置すれば、そのまま差し込むことは難しくても掛けた際の脚回りは自由が利く印象を受けました。通常のダイニングチェアであれば、すっきりと収めてお使い頂けそうですね。


他にも気になる箇所がいくつもありました。
まず、脚部を支えるウォールナット材。
アクセントにも見える薄型でキリっとしたデザインですが、最強の強度を誇る"3角形"を存分に取り入れたもので、この部位を軽くノックすると"コンコン"と軽快な音を鳴らす程に最小限の素材使いであるにも関わらず、恐らく私達が想像する以上の安定感を生み出していることが、なんとなく触れるだけでも伝わってきます。


脚部の接合面にも、異なる樹種を駆使した継ぎが施されていますね。
非常に洗練された職人技術によって、寸分の狂いなく、ぎゅうぎゅうと押し込められているわけでもなく、本当に絶妙な加減で接合されているのではないかと思います。




そして我々用賀店スタッフが一番気になった所が、この箇所。
こちらは天板を裏から支えているフレームで、ギターやバイオリンで言う"力木"に当たる箇所なのですが、3本の内真ん中の一本だけが"ブナ材"で作られているのです。(画像は左から順番に写しておりますが、2番目の画像だけちょっと木目が異なるのがお分かり頂けますでしょうか。)


うーん、どうしてなのか。考えたのですが、恐らくは"長い目で見た時に、今後使用する中で木材の特性がぴったりと噛み合い、家具としての安定感がより増していくような采配がされているのではないか"という自論に至っています。
これが1300年前から続き、歴史的な記録にも残される"飛騨の匠"が実際に得てしてきた知見によるものなのでしょうか。
考えすぎかもしれませんが、あまりにもサラっとこうした工夫が取り入れられているので、それは"拘り"とはまた異なる、一線を画すもの、実際に経験を得てしてきた技術の重みや、その効力の絶大さを感じずにはいられません。

如何でしたでしょうか。
市場では"X脚部"のものが主に生産販売されているようですが、こちらの"ロの字型"はよりモダンで、思慮的なデザイン観をお楽しみいただける逸品。
特に脚部を支える三角形のウォールナット材は、光を浴びる事でより奥行き深い陰影を生み出し、その姿は折り紙を連想させ、日本的な魅力が漂います。
ホームユースから別荘用の家具として、店舗用インテリア、高級レストラン用としても申し分なく、使えば使う程にその良さを実感でき、永くお楽しみいただける名品です。
お探しの方は是非この機会にご検討くださいませ。











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