岩谷堂箪笥 IWAYADO
車箪笥 K-052
和箪笥って、なんだか敷居が高い印象があります。和室にしか似合わないような気がするし、ひとつあるだけで迫力のある和家具は他のインテリアとの兼ね合いを考えると敬遠してしまう…という方も多いのではないでしょうか。
しかし、和箪笥には一度知ってしまうとそんなハードルも軽々と超える特別な魅力があるのです!
本日は、そんな高嶺の花のような存在である和箪笥をご紹介いたします。
伝統から生まれる華
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平安時代末期である1100年代に起源を持ち、1780年代の江戸時代中期に岩谷堂城主・岩城村将が稲作のみの経済から脱出しようと家臣に箪笥を作らせたのが始まりとされる岩手県の箪笥製造会社、岩谷堂箪笥。
昭和57年に厳正な審査を受け伝統工芸品に指定された岩谷堂箪笥は、伝統を活かしながら現代の生活に寄り添った箪笥を作り続けています。
本日ご紹介するのは同社の車箪笥 K-052。まず一目見て感動するのは、欅の杢目を活かす艶やかな漆塗の美しさと、南部鉄器金具のリズミカルな配置の楽しさです。
外観には時が経つにつれて透明感が増すように拭き漆塗りが施され、目が覚めるような華やかな赤茶色と南部鉄器金具のざらりとした質感の違いがユニークです。
虎をモチーフにした細かな絵模様が打ち出された金具は、いつまでも見ていられる美術品のような仕上がり。
抽斗の把手下には花の形の金具まで取り付けられ、細部まで粋な装飾が張り巡らされた逸品です。
抽斗も大小合わせて全7杯と申し分のない収納力です。桐材を用いた狂いの無い精巧な造りによって密閉性が高く、衣類を長く大切に保管して頂けるのも岩谷堂箪笥の良いところ。
高さ97cmと手頃な大きさの箪笥なので、お一人暮らしの方にもおすすめです。
そして中段右側の扉を開けるとまた新たな動物が!
鶴か朱鷺か、はたまた岩手県のシンボルであるキジなのか…なんの鳥にせよ、飄々とした佇まいと広げた羽根がなんとも愛らしい装飾です。無意味に扉を開けてこの鳥を確認したくなりますね。
貴重品を入れた箪笥を有事の際に直ぐに持ち出せるようにと考案されたのが車箪笥の始まりだそうですが、その実用性が見た目の可愛いらしさにも繋がっています。
丸いコロンとした車輪が箪笥特有の重苦しさを軽減し、掃除もしやすいという利点たっぷり。
車輪部分を取り外すことも出来るので、高さを少し抑えてお使い頂くことも可能です。
本日は伝統工芸品の良さを堪能できる岩谷堂箪笥 車箪笥のご紹介でした。
存在感たっぷりの車箪笥には、木部・塗り・金具に至るまで職人のこだわりが詰まっています。
この車箪笥を起点に他のインテリアを合わせていくのも面白いかもれません。美しく凛とした車箪笥、ぜひこの機会にいかがでしょうか?