KAGURA
ARCOⅡ
名作と呼ばれる家具には、流行だけでは語れない理由があります。
年月を重ねても色褪せない美しさ。毎日触れるほどに実感する心地よさ。そして、使い手の人生に寄り添いながら少しずつ表情を変えていく豊かさ。
家具は暮らしの背景でありながら、ときに人生をともに歩むパートナーにもなります。
本日ご紹介するのは、無垢材の魅力を最大限に引き出す家具づくりで知られる「家具蔵」が手掛けた「ARCO II」。
日本の職人技と美意識が息づく一脚です。
時を重ねるほど、美しく。

日本の家具工房「家具蔵」は、木という素材と真摯に向き合い続けてきました。
良質な無垢材を見極め、その個性を活かす伝統的な木工技術。流行に左右されることのない普遍的なデザイン。そして、細部にまで宿る職人の丁寧な手仕事。
一つひとつを積み重ねることで生まれる家具は、決して華美ではありません。
しかし、日々の暮らしの中で触れるたび、その質の高さと心地よさを静かに実感させてくれます。

その思想を象徴する一脚が、「ARCOⅡ」です。
日本の暮らしに自然と溶け込む端正な佇まいと、日々使う道具として求められる快適な座り心地、そして永く使い続けられる確かな耐久性。
それらを絶妙なバランスで融合させた、家具蔵を代表するチェアです。
厚みのある無垢材を贅沢に削り出して生まれる豊かな木目と、360度どこから眺めても美しいフォルム。
そこには、機能美と造形美、そして木という素材への深い敬意が静かに息づいています。

「ARCO(アルコ)」とは、イタリア語で“緩やかな弧”を意味する言葉。
その名の通り、背からアームへと途切れることなく描かれる優美な曲線は、このチェアを象徴する意匠です。
ゆるやかに身体を受け止めるそのフォルムは、視覚的な美しさだけでなく、腕を預けたときの心地よさまで丁寧に計算されています。
一般的な曲木では表現が難しい、無垢材ならではの厚みと豊かな立体感。
一枚の木から削り出される滑らかな曲線には、家具蔵ならではの卓越した木工技術と、永く使われる家具を生み出そうとする確かな思想が込められています。


細部に目を向ければ、その完成度はさらに際立ちます。
継ぎ目をほとんど感じさせない滑らかな木組みは、家具蔵が培ってきた高度な木工技術の結晶。
丹念に磨き上げられた木肌は、思わず指先でなぞりたくなるほどしっとりと美しく、手を添えれば吸い付くようななめらかな質感が伝わってきます。
洗練されたデザインと精巧な木工技術が自然に溶け合うその佇まいは、細部にまで妥協を許さない家具蔵のものづくりを物語っています。


座面には、身体の曲線に寄り添うよう丁寧な座繰り加工を施し、無垢材でありながら驚くほど自然な掛け心地を実現。
クッションに頼ることなく、木そのものの温もりと包み込まれるような快適さを味わえるのも、ARCOⅡならではの魅力です。
眺めて美しく、触れて心地よく、そして座るたびにその上質さを実感する。
日々の暮らしの中で、自然と身体に馴染み、使うほどに愛着が深まっていく一脚です。

この一脚を彩るのは、穏やかな赤みと繊細な木目が美しいチェリー材。
時を重ねるごとに深みのある飴色へと表情を変え、使い手とともに歳月を刻んでいきます。
新品の瞬間が完成ではなく、使い込まれるほどに味わいと価値を増していく。それこそが無垢材ならではの醍醐味であり、未来のヴィンテージと呼ぶにふさわしい風格をゆっくりと育んでくれることでしょう。
「一生もの」の家具は、職人の手だけで完成するものではありません。
造り手の想いと確かな技術、そして使い手が積み重ねる時間。そのすべてが重なり合うことで、初めてかけがえのない一脚へと育っていきます。
暮らしに寄り添い、身体に馴染み、年月とともに味わいを深めていくARCOⅡ。
永く愛着を持って付き合いたい。そう思わせてくれる、家具蔵らしい誠実な一脚です。































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