Tendo
低座椅子 S-5016
山形県のほぼ中央に位置する天童市。古くから将棋の駒をはじめ木工業の盛んな街として知られるこの街で、1940年に創業した"天童木工 Tendo"。
旺盛な探究心と確かな技術力、そして東北人特有の辛抱強さ。もともと定評のあった山形の職人気質は、当時の日本ではまだ新しかった成形合板技術と出会うことで、国産家具の新たな地平を切り開きました。
良質な家具の量産を可能にする成形合板を日本でいち早く取り入れ、丈夫で使いやすい家具を生み出すだけではなく、日本を代表する建築家やデザイナーとともに、無垢材では決して出せない複雑な曲面や美しいフォルムをもった家具作りにもチャレンジし続けています。
本日は、日本を代表する同社より名作の「低座椅子 S-5016 」をご紹介します!
静かな佇まい


デザインを手掛けたのは、『長 大作 Daisaku Cho』。
1921年に生まれた同氏は、戦後日本のデザイン界を牽引した存在として知られ、家具をはじめ照明や日用品、インテリアなど多岐にわたる分野で活躍しました。使い手の視点に立った機能性と、日本人の暮らしに寄り添う温かみのあるデザインを追求し続け、その作品は現在もなお高い評価を受けています。
同氏のキャリアを語るうえで欠かせないのが、戦前から日本モダニズム建築を牽引した建築家、「坂倉準三 Junzo Sakakura」との関係。
東京美術学校(現東京藝術大学)卒業後、同氏は坂倉準三建築研究所に入所。そこで建築と家具、空間の関係性について深く学びました。


坂倉準三は、近代建築の巨匠「ル・コルビュジエ」のアトリエで日本人として初めて働いた建築家として知られ、日本におけるモダニズム建築の発展に大きく貢献した人物です。
坂倉のもとで経験を積んだ同氏は、単体の家具としての美しさだけでなく、建築空間の中でどのように機能し、人々の生活と結び付くのかという視点を身につけていきました。




その思想は後年の作品にも色濃く反映されており、華美な装飾に頼ることなく、素材と構造の美しさによって空間を豊かにするデザインへと結実していきました。
今回のプロダクトは、そうした同氏の思想を体現する代表作の1脚。

日本人の暮らしに根付く「床に近い生活」と、椅子による快適な座り心地を両立させることを目指してデザインされました。
畳の上でも違和感なく使用できる低めの座面は、空間に圧迫感を与えず、ゆったりと身体を預けることができます。


その快適な座り心地を支えているのが、天童木工が誇る成形合板技術です。薄くスライスしたオーク材を幾重にも重ねて成形することで、無垢材では実現が難しい滑らかな曲線と高い強度を両立。
特徴的な脚部のフォルムは軽やかな印象を与えるだけでなく、身体をしっかりと支える堅牢な構造としても機能しています。

また、低座椅子の魅力はその絶妙な角度設計にもあります。緩やかに傾斜した背もたれと広々とした座面が自然に身体を受け止め、長時間座っていても疲れにくい快適性を実現。
読書や団らんの時間はもちろん、窓辺でゆっくりとコーヒーを愉しむときや、音楽を聴きながら、過ごす寛ぎの時間にも最適。
日々の暮らしにそっと寄り添いながら、豊かな時間を演出してくれます。

ユニークなデザインは様々なインテリアスタイルとも相性抜群。
お気に入りのサイドテーブルやフロアランプと合わせれば、空間に心地よい余白と上質な雰囲気をもたらしてくれます。北欧、ミッドセンチュリー、和の要素を取り入れたジャパニーズモダンなお部屋にも自然と馴染みます。
程よい存在感を与えながらも主張しすぎず、長く愛用できるタイムレスな魅力を備えた名作。
日々の暮らしに寄り添う1脚「低座椅子 S-5016 」。
ぜひ、この機会に迎えてみてはいかがでしょうか。











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