TENDO
Margarita 2P Sofa
真っ白に積もった雪。その吹き溜まりに腰掛けるように座ってみる。静かに起き上がればしっかりと残る自分の痕跡。
今日はものすごく暑いので、ちょっと涼しくなるようなそんな光景を想像してみることにしました。
どうでしょう、寒い冬の情景で少しはひんやり気分を味わえましたか?
日本のための座り心地
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実はこれ、ただ涼しくなるためのイメージではありません。Bruno Mathsson(ブルーノ・マットソン)が実際に行っていたという「座り方のメカニズム」の研究方法です。
求めたのは完璧な座り心地のカーブ。確かに彼の作る作品(特にチェア)には、曲線や傾斜をもつものが多いように思います。
「マルガリータ | Margareta」もその例外ではありません。緩やかにくの字に描く背もたれと斜めに角度がついた座面。
日本人のため、そして日本の生活のためにデザインされたイージーチェアで、1976年の誕生から40年以上経過した今でもなお愛され続ける最高傑作です。
作るための探究を怠ることのない氏は、日本の独特な生活様式を知るために畳のある旅館に泊まることを熱望したんだそう。
さらに床上に置いた大きな紙の上に横になって寝てもらい、日本人の背中に沿って輪郭をペンでなぞることで西洋人との座る姿勢の違いを明確にしたんだそう。
こうして設計されたマルガリータは、畳の上にも設置できるよう独立した脚ではなくソリのような床摺りと呼ばれる脚部が採用されています。
しかもコンパクトなサイズで軽量。1脚ずつでも2脚、3脚と繋げても使える構造には、環境の変化に柔軟に対応できる秀逸さが光ります。
もちろん、マットソンのこのアイデアを実現できたのは天童木工の高い技術力があったからこそ。細いフレームが程よくしなり、強度も十分。
クッションによる柔らかな座り心地を支えるフレームに注がれた日本への思いと日本の職人技が、ここまでの快適性を生み出しているのです。
マットソンのデザインは「TIMELESS BEAUTIES TIMELESS FEELING(時代を超越した美しさ、時代を超越した感覚)」をもつ。
さまざまな努力が実となってたどり着いた美しさと感覚。公式ページに書かれたこの言葉が本当にぴったりです。
雪の上や紙の上で突き詰めた座ることへの研究結果がここにあります。日本のための座り心地、その答えは椅子の上でぜひお確かめください。