Tendo
Kabuto chair
頭部を守る防具である「兜」。
日本史の教科書でも、武士たちが身につけた絵をよく見かけました。
また兜が日本で見つけられたのは古墳時代ともいわれているそうです。
今回はそんな歴史のある日本の兜がモチーフとなったアイテムのご紹介です。
ジャパニーズ兜
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1940年創業の山形県天童市に本社工場を置く家具メーカー“天童木工 TENDO”のビンテージカブトチェア。
その名の通りカブトを彷彿とさせるシェルのフォルムが印象的なアイテムです。
デザインを手掛けたのは、「剣持 勇 Isamu Kenmochi」。
第二次世界大戦後にジャパニーズ・モダンと呼ばれるデザインの礎を創った人物の1人でもあります。
そしてインダストリアルデザイナーとして、インテリアだけでなく、乳酸菌飲料のヤクルトの容器などの多くのプロダクトを生み出しました。
天童木工が得意とするプライウッド技術によって作られる、背座一体成型による美しいフォルム。
背を抱くように湾曲して伸びた座面は、肘掛けとしての役割も担いつつ、包み込まれるような快適な座り心地を生み出します。
そして程よいクッション性を持った座面は緩やかなカーブを描き、優しくお尻にフィットしてくれます。
また有機的なフォルムの座面と背もたれに対して、脚部は直線的で無機質。
全体的にスッキリと洗練された印象です。
なお、4本脚のキャスターは現在は取扱いのない仕様。デスクチェアやワークチェアとしても最適な1脚です。
そしてファブリックには鮮やかなブルーカラー。
マットなシルバーの脚部も相まって、ミッドセンチュリーらしさもありながらモダンな雰囲気も感じられます。
シンプルデザインで、様々な空間に馴染みながらもアクセントとして活躍してくれる逸品です。
日本古来の武具である兜をモチーフにしたカブトチェア。
そんな兜のような凛々しさを持ちつつも、温かなぬくもりも感じさせます。
高度な技術を持つ天童木工とジャパニーズモダンのパイオニアである剣持勇だったからこそ完成した名作チェアです。