大室桃生
ガラスボウル
流通量の極めて少ない大室桃生さん作の器が入荷致しました。
個人的にガラスアイテムが好きで色々とコレクションをしていますが、今回ご紹介するガラスボウルは際立った印象を与えてくれます。
クラフトマンシップという言葉だけでは語る事の出来ないその魅力に迫ってみたいと思います。
工芸とアートの間
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大室桃生さんは武蔵野美術大学デザイン学部金工科を卒業の後、金工作家として活動。
その後はガラスに素材を変えて国内をメインに個展などで作品を発表しています。

独特の存在感を放つこの器はパート・ド・ヴェールという製法によって作られます。
パート・ド・ヴェールとは今から約3500年前の古代メソポタミア文明時代に生まれた技法とされ、ガラスの粉末を型の中で熔融して成型していくそうです。
普段使用している硬質で透明感のあるガラスのイメージを覆す柔らかな表情が特徴です。

製造年などは不明となりますが、様々な観点から推察できるのは初期に近い頃の作品であること。
製造工程の中でひずんだり割れてしまうことの多い技法であるからこそ量産できるものではないのでしょうね。
近くで見てみると無数の細かな気泡が入っている事がわかると思います。

さらにユニークなのが金属のパーツが用いられている事。
全体にはジオメトリックなパターンと赤色のクロス模様、銅色の針金が良きアクセントとなっています。
素朴でありながらモダンで前衛的。
このバランス感覚が最大の魅力であると言えますね。

パート・ド・ヴェールの特性上、器としての使用はやや難しく感じてしまいますが、様々な用途を想像させてくれるのも魅力の1つ。
工芸とアートの間にある作品。
暮らしの中の特別なアイテムとしてお使いください。
