岩鋳
急須
フォルムの美しさと驚異的な機能性を持ち合わせる日本の代表的伝統工芸品、南部鉄器。
その完成度は日本的伝統美の到達として近年、世界中から注目されています。
本日は南部鉄器を100年以上作り続けてきた名工『岩鋳』の急須を紹介させていただきます。
今日まで愛され続けてきた理由。そこには先人たちの血のにじむ苦労と情熱がありました。
IWACHUが淹れる、情熱
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江戸時代、茶の湯の進展とともに花開いた盛岡の鉄器文化。
歴代の南部藩主に加護されなが磨き上げらた鉄器製造の技は、湯釜や鉄瓶とともに「南部鉄器」として全国に広まりました。
現在では南部鉄器のトップメーカーとして知られる岩鋳。
それは市井の小さな鉄器工房からはじまりました。
南部鉄器の魅力に惹かれた創業者岩清水末吉氏は南部鉄器職人のもとへ弟子入りを果たします。
一人前になるには最低でも15年の修行が必要と言われているなか末吉氏はわずか4年で頭角を現しました。
これが岩鋳のスタートでした。
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順調にその名と品質を知らしめた南部鉄器。
しかしここで岩鋳存続の危機が。
戦争により南部鉄器は奢侈品として全面製造禁止となったのです。
更には生産されていた製品までも供出されることに。
しかし、岩鋳は決して鉄器の生産をあきらめませんでした。
1950年には岩清水鋳工所を設立し、新工場を建設し鉄器を生産できることになったのです。
100年の歴史を繋いだのが岩鋳の情熱でした。
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戦争や幾度もの苦難を乗り越え伝え継がれた岩鋳の技術。
岩鋳の南部鉄器が完成するまでに、なんと65もの工程が施されるそう。
砂で作った鋳型に銑鉄を流し込む「焼型法」という製法により、ひとつの原型からはひとつの製品しか出来ません。
これが鉄器をよりオンリーワンなものにします。
鉄と向かいあい出来上がる鉄器はまさに伝統そのものです。
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岩手県内では唯一となる、デザインから販売までを一貫して仕上げる岩鋳。
伝統を守りながらも自由な発想とデザイン性を持った鉄器はヨーロッパ等各方面からラブコールを受けます。
3年の歳月を経てカラフルな色を鉄器に着色する技術を独自に開発した岩鋳は平成に入り本格的に海外に進出。
今までにないカラーリングはヨーロッパ中に衝撃を与え、フランスの紅茶専門店から「カラフルなティーポットを作ってほしい」との依頼が舞い込みます。
なんとヨーロッパでは「IWACHU」が鉄器の代名詞にもなっているそうです。
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今回入荷したのは岩鋳の人気シリーズである「カモミール」。
その名の通りカモミールの小花柄があしらわれており白桜色とゴールドの組み合わせがなんとも言えない上品さを醸し出しています。
伝統を守り続けてきた岩鋳ならではの佇まいと新しさは見るものを楽しませてくれます。
使い込むほどに出てくる味わい。使い手によって変わる風合い。使う人のくらしをそのまま写しとるのも南部鉄器が愛され続けてきた理由のひとつ。
使い込んだ白桜色とゴールドがどう馴染んでくれるのか、変化が楽しみな逸品でもあります。
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その素晴らしさを存分に感じることが出来るのはお茶を入れた時。
蓄熱性の高い鉄製の急須はお茶の旨味をじっくりと引き出します。
その保温力にもきっと驚かれるはず。
風が冷たくなり肌寒さを感じる日も増えてまいりました。
岩鋳にしか出せない味と香りで今年の冬を少し特別なものにしてみてはいかがでしょうか。
急須として使わない時でもインテリアとして機能するほどの名品となっております。
自由が丘店にて展示しておりますので、お近くにお越しの際は是非お立ち寄り下さいませ♪