北海道民芸家具
Bernard Howell Leach design HM334WP Dining Table
イギリスを代表する陶芸家 "バーナード・リーチ"。
日本と深く繋がりを持つ氏は、日本の各地に根付く民藝に「用の美」を見出し、その哲学を世界各地に伝えた人物としても有名です。
本日は、そんな氏がデザインを手掛けたテーブル、その姿を現代に復刻した逸品「HM334WP ダイニングテーブル」のご紹介です。
柔らかな 華やかさを添えて。
"民衆が作り出す工芸作品"をそのまま表した「民藝」。
地域毎の特色を色濃く反映し、暮らしに沿って生み出される実用的な民藝作品は、今では文化的な価値を持つ美術品として広く知られています。
実はこの「民藝」という概念は、かの柳宗理の父 "柳宗悦" を始めとする民藝運動家達が1926年に提唱したもの。
当時の "工芸" と言えば 華美な装飾が施され、殆ど観賞用として作られていたものが主流となっていましたが「人々の生活に沿って生み出された民藝にこそ "健全な美" が宿る」という哲学の元、1934年には日本民藝協会を設立。
同協会は日本各地の民藝品の魅力を今に伝え、その美的感覚は現在の日本のプロダクトデザインにも多大な影響を与えました。
そんな民藝運動の初代メンバー達と親しい交友関係にあり、 民芸運動にとっても欠かせない存在となったのが 英国の陶芸家「バーナード・リーチ」でした。
幼少期を日本で過ごした氏は日本と深い繋がりを持ち、自身の作品も日本の民藝に強く影響を受けた他、柳宗悦とは生涯の友として親交を持っていた事でも知られています。
日本の伝統的な"登り窯"を西洋で初めて築窯した "リーチ工房"では東洋と西洋の美を融合させた作品作りが試みられ世界的評価を博した他、日本では"松本民藝家具"に「ウィンザーチェア」等の欧米家具作りを指導。
和家具職人が手掛ける洋家具の美しさたるや、その作りの良さと魅力的な佇まいは全国に知れ渡り、現在の松本民藝家具にとっても大きな基盤の一つとなったのです。
こちらは、そんなバーナード・リーチがデザインを手掛けたダイニングテーブル。
陶芸家として有名な氏ですが、こうして家具を手掛けたというのも数少ない一例となり、胸が熱くなるエピソードです。
製作は日本を代表する民芸家具ブランド「北海道民芸家具」によるもので、樹齢150年の樺材が織りなす圧巻の風合いが大変魅力的な逸品。
目を惹くのが幕板の支えとなっている木板の柔らかな造形のデザイン。類稀なる重厚さの中にふっくらとしたアクセントを添えています。
寺社仏閣を想わせる和の空気感。しかしミニマルなデザイン観は何処かモダンで、洋家具にも通ずるスタイリッシュさ。なんとも心地よい装いです。
天板の大きさはW150cm×D85cmと広々としており、設置した際の景色はまさに "圧巻" の一言。
日本が誇る伝統技術で作り上げられた端正な仕上がりが他に無い存在感を放ちます。
光の加減で赤味を帯びる色合いも深みがあり、民藝によるウィンザーチェア等との相性は勿論、幅広いスタイルのダイニングチェアとマッチしてくれそうです。
非常に堅牢、丈夫な作りなので、毎日使う家具としては勿論、一生物のテーブルとしても申し分ない逸品。
何より、来客としてこんな素敵なテーブルでおもてなしを受けたら、それだけでも特別なひと時になってくれそうです。
ご家族やご友人と過ごすかけがえのない時間、その空間作りにお役立て頂ければと思います。
定価は¥193600-となっており、中古市場でもなかなか見かけないお品物です。
お探しの方は是非、この機会にご検討くださいませ。