中川清司
木曽檜 せいろ
長年うどん派だったのですが、この歳になってようやく蕎麦の美味しさが分かるようになってきた気がします。
と言ってもまだまだ天ぷらとの組み合わせ最高!とか、そば湯はとりあえず飲んでおこうくらいのレベル。
あの繊細な味や香りを嗜むことのできる味覚をもった大人になりたいものです。
贅沢の価値
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さて、冷たい麺が美味しい季節。ご自宅でも蕎麦やうどん、冷や麦、そうめんなどが食卓に並ぶことも増えてきたのではないでしょうか。
素のまま楽しむのはもちろん、ちょっとしたアレンジで味変したりと手間をかけず気軽に作れるのも嬉しい冷たい麺料理。

普段なら陶器やガラスのお皿やボウル、ザルなどに盛り付けることが多いかと思いますが、より風情を味わえるせいろを使うのもおすすめです。
きっと見慣れた食卓がちょっぴり高級感のある料亭へと早変わり。器を変えるだけで、ハレの日のような特別感を楽しむことができます。

涼やかな見た目と木の温かみ溢れるせいろ。木工芸の分野で重要無形文化財を保持する、中川清司(なかがわきよつぐ)氏が手掛ける逸品です。
いわゆる人間国宝による工芸品でありながら凝った装飾はなく、木曽檜と竹すだれでシンプルに作られています。

室町時代に伝わったという木桶の製作技法。その伝統的な手しごとをもとに木製品を制作する中川木工芸の2代目として京都の工房を継ぐ清司氏。
新たに考案した技法を用いた芸術品を生み出す一方で、おひつや寿司桶などの日用品づくりにも手間ひまを惜しまず、丁寧な職人技を宿します。

大阪で作家ものの和食器をセレクトする「工芸店ようび」のために作られたこのせいろは、軽量で洗いやすい。そして何よりも丈夫。
美しさにこだわりながら扱いやすさもしっかりと考えて作られる日常の道具は、まさに現代の用の美といえるでしょう。

人間国宝の器なんて言われると、なんだか緊張して実使用を躊躇してしまいそうですが、使うことで変化する風合いを楽しむのもまた用の美。
せっかくなら麺を盛り付けるだけではもったいないので、野菜やシュウマイなどの蒸し料理やおにぎり、和菓子など木の器として幅広く使ってみたくなります。
もちろん決して安価ではないけれど、それでも一生ものの工芸品を使う価値は計り知れません。このせいろで涼を感じながら贅沢にそばをすすりたいものです。
工芸店ようびオリジナル せいろ A

工芸店ようびオリジナル せいろ B

工芸店ようびオリジナル せいろ C
