上坂木材
杜 カップボード
家具の主材となる木材。
それらに熟練の技術が加わることで木材は家具に形を変えます。
しかし全ての材が良質な家具になり得るわけではありません。
用意された材を用い家具を完成させるのではなく製材から一貫して手掛ける。
全ての工程に目を通すことで高い品質は保証されます。
今回ご紹介させて頂くのは北海道・旭川の地で作られた逸品です。
技術と素材が与えるデザイン
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旭川の老舗家具メーカー“上坂木材”。
原木の製材から加工、販売までを一貫して自社で手がける数少ない企業です。
創業は戦前の1934年。
厳しい北海道の環境で、自然の木材を活かした豊かな生活を80年以上提案し続けてきました。

今回紹介させて頂くのは“杜シリーズ”のカップボード。
直線を基調としたデザインが引き出す木材本来の魅力と細部に光る高い木工技術が魅力の上坂木材らしい逸品です。

力強くも優しい雰囲気はオーク材によるもの。
堅牢さでも知られており古来から家具材やウィスキーやワイン樽の材料などに使われていた材です。
はっきりとした杢目も魅力のひとつ。
シンプルなデザインだからこそ素材の魅了を存分に感じて頂けます。

下段は抽斗と引き戸が混ざり合う独特の仕様。
抽斗はアラレ組で組まれており、強い拘りと同時にデザイン的な要素も含んでいます。
引き戸の取っ手は丁寧に刳り抜かれ造形されたもの。
技術の繊細さと木材の力強さの調和は小さくとも存在感を感じさせます。

棚板は全て高さ調整が可能なので幅広い収納を行えます。
引き戸と抽斗が備わっている為隠す収納と見せる収納の両立も可能。
質とデザインの良さ、使い心地を兼ね備えた逸品といえます。

大きな原木を扱う際に出る小さな材も無駄にしないこと。
上坂木材はそれを重要な使命と考え木材を扱っています。
自然の木材は形がそれぞれ異なるもの。
無理やり形を捻じ曲げるのではなくそれぞれに見合う場所や用途を与える。
木屑をも活用する。
こうした気持ちが良質な家具を後年まで残すのではないでしょうか。
