mitsukoshi
Brugge Cup board
名だたるブランドが軒を連ね、上質なライフスタイルを提案し続けてきた「三越」。
若い頃の私にとっては、少し背筋を伸ばさなければ足を踏み入れられない、そんな憧れの場所でした。
大人になった今では、その空気にもすっかり慣れた——そう言いたいところですが、格式あるフロアに立つと自然と気持ちが引き締まるのは、今も昔も変わりません。
そんな三越が1975年に誕生させたオリジナル家具ブランドが『ブルージュ(Brugge)』。
英国伝統様式を礎に、日本の住まいに寄り添うサイズや使い勝手を追求した家具は、華やかさよりも落ち着いた気品を大切にした佇まいが魅力です。
今回ご紹介するのも、その美意識が色濃く表れた一台。
三越が育んできたクラフトマンシップを、ぜひご覧ください。
三越が育んだ、英国家具の美しいかたち。

こちらは、ブルージュを代表するカップボード。
英国カントリースタイルの趣を感じさせる端正なデザインでありながら、日本の住空間にも心地よく収まるコンパクトなサイズ感が魅力です。
収納家具としての存在感を保ちつつも圧迫感は控えめで、リビングやダイニングへ自然と溶け込みます。
素材には、美しい虎斑が浮かぶ良質なオーク材を贅沢に使用。
深みのあるダークブラウンが木目を引き立て、クラシカルで落ち着いた雰囲気を演出しています。
時代の流行に左右されることなく、住まいとともにゆっくり歳月を重ねていける一台です。

このカップボードの印象を象徴するのが、緩やかなアーチを描くガラス扉。
トップに施された控えめなレリーフとともに、英国カントリーらしい穏やかな表情をつくり出しています。
お気に入りの器やグラス、季節のオブジェを並べれば、収納家具は小さなギャラリーへと変化。
日用品をしまうためだけではなく、暮らしの景色を楽しむための家具としても、その存在感を発揮してくれます。



近づくほどに、その丁寧なつくりにも惹かれます。
開き止めに用いられたチェーン金具や、天板前面を彩る草花のレリーフなど、細部まで抜かりなく仕上げられた意匠は、さりげないながらも確かな品格を感じさせます。
装飾は決して過度ではなく、素材の美しさを引き立てるための絶妙なアクセント。
クラシックスタイルはもちろん、ナチュラルやジャパンディといった現代のインテリアにも違和感なく調和してくれます。


見た目の美しさだけではなく、収納家具としての使いやすさにもよく配慮されています。
上段のガラスキャビネットには可動棚を備え、器やグラスのほか、本や雑貨など収納するものに合わせて自由にレイアウトが可能。
下段は中身をすっきり隠せる木製扉収納となっており、食品ストックや日用品など生活感の出やすいものをスマートに収められます。
飾る楽しさと、しまう心地よさ。
そのどちらも無理なく両立している点は、このカップボードならではの魅力と言えるでしょう。

美しい木目と穏やかな佇まい、そして日々の暮らしを支える確かな収納力。
長く使うほどに味わいを増し、住まいの風景に欠かせない存在となってくれるはずです。
三越が『ブルージュ』に込めた美意識と、時代を超えて愛される家具づくりの魅力を、この一台から感じていただければ幸いです。































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