三谷龍二
ウォールクロック
家具中心だった木工に、新たな分野を開いた現代木工作家三谷龍二氏。
一点一点手作業で無垢の木材を刳り出したお皿やバターケースはまるで体温を持っているかのようです。
三谷さんは自身の作風についてこう語ったそう。
「はっぴいえんどみたいな器をつくりたいよね」
本日は三谷龍二氏の名作、山桜のウォールクロックを紹介させていただきます。
風をあつめて
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陶磁器のような普段使いの木の器を作り、それまでになかったスタイルを作り上げた三谷龍二氏。
人の暮らしがすこしでも幸福になるような、意外と現代に少ないそんな素敵な生活品を作りたいと今日まで作り続けてきました。
温かみのある作品のすべては心にうるおいをもたらし、温かく寄り添ってくれます。
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今回入荷したのは食器ではなく木製の掛け時計。
何年も作り続けてきた名作です。
使用されている材質は山桜の無垢材。
緻密な木肌と重硬な気質、磨くと光沢が出ることで知られており、特有の優しい赤みと光沢が時計を一層美しいものにしています。
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一見見ずらそうな文字盤の数字。
数字は全て手彫りで刻まれています。
明るい部屋だと確かに見づらいかもしれませんが、三角刀で削り取られた文字は窓から差し込む光やランプの灯によって立体的な表情を浮き出します。
時計とは本来時間を表示する機械。
見やすさが重要視された製品が多い中、三谷氏は時計本体にでは無く影と光に時間を託したのかもしれません。
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針は古く錆びたような加工が施されています。
これによりナチュラルな山桜の杢目とも違和感なく調和。
急ぎ足で進んでいく現代人の生活に惑わされること無く、時間を焦らず確実に刻んでくれます。
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食器を作っている木工作家が手掛ける掛け時計と言うと少し不思議に聞こえます。
そんな三谷氏がつくり始めのころに心がけていたのは「捕まらないように」という事だったそうです。
木彫の古いイメージや意匠に捕まらないように。
新しくもどこかで触れたことのある様な作風はここで生まれているのではないでしょうか。
三谷氏は、木の最も美しい色は時間が経過した時だと煽ります。
使い込んだだけ豊かになっていく表情は数年で現れるものではありません。
木の特性をよく知っているからこそ時間を図る時計を作ろうと思ったのかもしれません。
シンプルに削られた文字に並ぶ、使っていくうちにいずれ付いてしまう傷をも「時間」の一つとしてカウントできる。
時計は今を教えてくれますがこの時計は今も過去も未来も教えてくれます。
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時間を確認する度、温かい気持ちにさせてくれる時計なんてそうそう出会えません。
何にもない平凡な毎日だからこそ、しっかりと刻みたいものです。
はっぴいえんどの曲のように。
永く使ったその先が、とても楽しみな逸品となっております。
お探しだった方はこの機会をお見逃しなく。
自由が丘店にて展示しておりますので、お近くにお越しの際は是非お立ち寄り下さいませ。