ヴィトラ vitra ノグチ コーヒーテーブル ガラス天板厚 19mm イサム・ノグチ デザイナーズ家具 名作 ~地球を彫刻する男、最高のデザイン~

UPDATE: STAFF:ふじこ
ヴィトラ vitra ノグチ コーヒーテーブル ガラス天板厚 19mm イサム・ノグチ デザイナーズ家具 名作 ~地球を彫刻する男、最高のデザイン~

ヴィトラ vitra ノグチ コーヒーテーブル ガラス天板厚 19mm イサム・ノグチ デザイナーズ家具 名作 ~地球を彫刻する男、最高のデザイン~

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vitra Noguchi Coffee Table

その当時愛用していたHOLGA(トイカメラ)には、「I.N.」のシールが貼られています。 イサム・ノグチ庭園美術館を訪れた時にもらったシール。はがきで予約するアナログ感もそこへ行くまでの道のりも周りののどかな風景も帰り道で食べたうどんも。 そしてもちろん案内をしてくれたおじさまも穏やかで荘厳だった館内も、このシールを見るとすべて思い出せるのです(といっても、カメラはここ数年押し入れの中…)。

支え合う非対称に想いを馳せて

>>この商品の詳細を確認する 個人的にも愛してやまないアーティストのひとり、イサム・ノグチ。彫刻家、造園家、舞台芸術、家具デザイナーなどさまざまな顔をもち、天才と呼ばれる人。 「地球ってのは、ぜんぶ石でしょう?」なんてチャーミングな言葉を残したことから、“ 地球を彫刻する男 ”と表現されることもあるようです。 ご存知の通り、複雑な生い立ちに苦しみ自分のルーツに葛藤する中で芸術に触れ、多くの国に渡り、作品を制作し続けました。 中でもこの「ノグチテーブル | Noguchi Coffee Table」は、AKARIに並ぶ代表作と言っても過言ではありません。 1939年にニューヨークモダンアート美術館の館長のためにデザインした「グッドイヤーテーブル | Goodyear Table」を基に、1944年にデザインされたローテーブルは、ガラスの天板と2本の脚から成るシンプルな構成。 ジョージ・ネルソンのディレクションのもと発表されたといわれていますが、1970年代には一時生産中止に。その後、1984年にHerman Miller(ハーマンミラー)社により復活し、2002年からはVitra(ヴィトラ)社から復刻されています。 彫刻的。多くの人が第一印象をこう表現します。丸みのある三角形のガラス天板に、互いをひっくり返したように対を成す有機的な脚部が生み出す独特のフォルム。 シンプルなパーツだけで構成されているのに、なぜか複雑さを感じてしまうのは私だけでしょうか。 厚さ1.9mmにも及ぶ重厚な天板を点と線によって支える巧みなデザインはどこか不安定にも見えます。積み上げた石が今にも崩れ落ちてしまいそうな感覚に似た危うさ、脆さ。 そんな儚げなさまが存在感と空気感を両立させているのかもしれません。 ちなみに、脚の上下を繋ぐ部分はこのような構造。しっかりと伸びる支柱に差し込む仕様で、脚部が倒れてしまう心配は皆無です。 またリプロダクト品との違いが出やすいポイントでもありますので、ご購入の際にはぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。 そして最後に、アシンメトリーでありながら実は同じ形をしたこの脚部。“ 対を成す ”と前述しましたが、一見相反する2つでありながらその姿は表裏一体といえます。 まさに、氏が生涯感じてきた2つのルーツ、アメリカと日本を表現しているように思えてなりません。そこから生まれた混沌と秩序、愛情と憎悪も重ねて。 氏の抱えていた想いを体現するかのような裏返しの非対称が支え合うローテーブル。もちろんそんな意図をもって制作されたのか、なんて今となっては確認することはできません。 それでも父の背中を追って、彫刻で西洋に対して東洋を理解せしめようとした彼なりの「和」は、自身の家具の中で最高のデザインと考え得るものとなりました。 見れば見るほど儚く、考えれば考えるほど奥深い。だからこそ、惹かれてやまないのです。

ヴィトラ vitra ノグチ コーヒーテーブル ガラス天板厚 19mm イサム・ノグチ デザイナーズ家具 名作 ~地球を彫刻する男、最高のデザイン~

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