vitra
Standard chair
Jean Prouvé
"ジャン・プルーヴェ Jean Prouve"はフランスの建築家で、建築生産の工業化に大きな役割を果たしました。
1937年のパリ万博には、ル・コルビュジェやピエール・ジャンヌレと共同製作したバスルームを出品するなど、世界的に活躍したデザイナーの一人です。
スタンダード チェアをはじめとするジャン・プルーヴェの作品は、2000年代の初頭までフランス国外において、建築家やコレクターなどのごく一部の人々にだけにしか知られていませんでした。
しかし2002年よりプルーヴェファミリーとの密接な協業の下、"ヴィトラ社 Vitra"が復刻したことで世界的に注目を集めています。
今回は、同社から"スタンダードチェア Standard chair"のご紹介をしたいと思います。
クラシカルなデザインにプライウッド部分のダークオークと、スチール部分のピンクフレームのコントラストがなんとも可愛くカッコイイ!!
工人が作る名作
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"ジャン・プルーヴェ Jean Prouve"という何者か特定の肩書では測れない、そんな人物について少しお話します。
建築家やエンジニアとして紹介される事が多い中、「I'm not an architect; I'm not an engineer- I'm a factory man. 私は建築家でも技術者でもない。工人だ。」と自ら述べています。
主に建築関係の仕事をしていましたが、資格を取得していなかったらしく、それも自分は建築家ではないと強く自負していたからかもしれません。
その仕事内容は、ドアや窓の部品、 照明、家具、プレハブ住宅、建築モジュラーシステム、大規模な展示の設計に至るまで工業生産が可能なほぼすべてを網羅しています。
スケッチを描く際は柱や梁などのディテールから描き始めたり、必要とされる強度を得る為に自ら試行するなど、常に素材と対話しながらモノづくりをしていました。彼の仕事に対する姿勢はまさに"工人"と言えるのではないでしょうか。
1934年に、当時大学用の椅子として生まれたスタンダードチェア。
スタンダードチェアの魅力のひとつはカラーバリエーションの多さです。既に廃盤になっているものも合わせると、組み合わせは数え切れない程あり、コレクター泣かせと言われています。
今回入荷したカラーも現行品には無く、貴重な一脚です!
日本では前澤友作氏、世界では俳優のブラッド・ピットや歌手のマーク・ジェイコブスなど著名人にも熱狂的なファンが多いみたいですよ~
椅子に座った時。後ろ脚に最も負担がかかるという椅子の本質を見抜き誕生したプロダクト。
比較的負担の軽い前脚は細いスチールパイプ仕様。
後脚は、より大きい負担を支えるため、大きなパイプで製作されています。幅広に設計された三角形により、人がもたれかかってもうまく力を逃がし、快適に座れるために生まれた必要最小限なフォルムが、快適な座り心地を実現させています。
幅広に設計された三角形の後脚とシンプルなスチールの前脚が計算され尽くした構造により、スタイリッシュで無駄のない魅力的なデザインとなっています。
様々な角度からアプローチされた彼の生み出すプロダクトは、いつの時代も流行りに左右されることなく、これからも名作として輝き続けるでしょう。
今回は、2009年に広島のHotel FLEXで行われ会期が12日間と短い期間でしか販売されなかった"ジャン・プルーヴェ Jean Prouve"企画展の貴重な限定ポスターも同時に入荷しました!
ジャン・プルーヴェ Jean Prouvéを今回初めて知った方も、深く知っている方も、もっと好きになること間違いなし!のアイテムをこの機会に手にしてみてはいかがでしょうか。
ジャンプルーヴェ 広島開催 展覧会ポスター