Werner
Shoemaker Chair NO.69
北欧デンマークで"靴職人が使うチェア"として呼び親しまれ、軽作業を行うチェアとして定番となっているシューメーカーチェア。
この三本足のフォルム、なんとなく何処かで見た事のあるデザインですよね。
その歴史は古く、15世紀にまで遡ると伝えられています。
本日はそんな伝統あるチェアをこよなく愛し、木材の切り出しから組み上げまでをハンドメイドで行っている "ワーナー Werner" による逸品「シューメーカーチェア Shoemaker Chair NO.69」をご紹介させていただきます。
デンマークで手作りされる、一生物のチェア。

デンマーク第三の都市 "オーデンセ" から車で40分ほど走った場所にある、小さな村。
その村にワーナーの小さな工房が営まれており、三本脚のアイコニックなチェアがこつこつと手作りされています。
元となっているのは 15世紀頃に酪農作業に使われていたという3本脚のスツール。
長年使われる事で座面が削れ窪んでいった姿がデンマークで土着的に定番となり、17世紀頃には靴職人が自ら座面を身体のラインに合わせ削り出し好んで使用した事で、一般的なデザインの一つとして認知されるようになったそうです。

丸みがあって、ほっこりとした気持ちにさせてくれるその佇まい。
見た目には勿論なのですが、座った際のフィット感、心地よさにおいても抜群の評価を博しており、日本国内では人気プロダクトブランド"アクタス"が取り扱い、2024年度のグッドデザイン賞を受賞しています。
ワーナーの工房にはこれまで15世紀~実際に使われていたと云われる歴代のチェアが保存されているのですが、驚く事にそのフォルムに大きな変化はなく、このチェアが実際に使われながら進化していったもので、必要として生み出されたデザインであるという事が伺えますね。



しっかり乾燥させたビーチ材は堅く堅牢で、野球のバットにも使用される銘材。
私達の生活に深い関りを持つ木材で、親しみやすく、子供の玩具にも好んで使用される等その肌当たりの良さも特徴的です。
一般的にビーチはやや肌色に近い色味で知られていますが、こちらの個体はとっても綺麗な白さを感じる色味となっていますね。


このチェアに施された"ソープフィニッシュ"も、ふんわりとした雰囲気を生み出す大きな要素の一つ。
ソープフィニッシュは名前の通り 木材を石鹸の泡で包み、木肌に石鹸由来の油分のみを残して仕上げるという、デンマークの名作 "Yチェア" でもお馴染みの製法です。
その仕上がりはふっくらと穏やかで、木材の風合いがめい一杯に引き出された仕上がり。
手触りもすべすべと心地よいので、無垢家具好きの方にはきっと気に入っていただける一脚かと思います。


歴代のチェアと比較するとワーナーのシューメーカーチェアには貫(ぬき)が加えられています。
強度が高くなっている他、脚を休める場所としても秀逸な機能性を発揮。
デザインとしても愛くるしさを増した装いとなったので、デンマークのシューメーカーチェアはこれから世界的に愛される一脚となっていくことでしょう。

今回入荷した一脚は"NO.69"。
スツールとしての使い易さは勿論のこと、インテリアとしても空間映えするサイズ感で、周りにある色々なアイテムとマッチしながら、空間をより優しく上質な雰囲気に演出してくれます。
犬や猫さんとのツーショットも、想像するだけで微笑ましいですね。
しかも、こんなに可愛いのに一生物の品質だという所も魅力的です。
人気アイテムとなっておりますので、是非この機会にご検討くださいませ。











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