ロバート・デル・ナジャ Robert Del Naja 3D シルクスクリーン ”4 Noble Truths” Massive Attack ~視覚の重低音~

UPDATE: STAFF:よしお
ロバート・デル・ナジャ Robert Del Naja 3D シルクスクリーン ”4 Noble Truths” Massive Attack ~視覚の重低音~

ロバート・デル・ナジャ Robert Del Naja 3D シルクスクリーン ”4 Noble Truths” Massive Attack ~視覚の重低音~

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Robert Del Naja
Four Noble Truths

本日は、心の平安を取り戻す釈迦の教えを、暴力的なモチーフと共に比喩的に表現した" ロバート・デル・ナジャ / Robert Del Naja (通称:3D) "によるシルクスクリーン『 Four Noble Truths 』のご紹介♪

視覚の重低音

イギリスの音楽ユニット" マッシヴ・アタック / Massive Attack "のメンバー" ロバート・デル・ナジャ / Robert Del Naja (通称:3D) "。イギリスのブリストルに生まれ、音楽活動を始める前からグラフィティ・アーティストとして活動していました。

ヒップホップ、ダブ、ロックを融合させた「トリップ・ホップ」というジャンルを生み出し、音楽史に大きな足跡を残した伝説的な人物としても知られています。

作品タイトル「Four Noble Truths=四諦(したい)/四聖諦(ししょうたい)」は、釈迦が悟りを開いた際に説いた仏教の根本的な教え「苦・集・滅・道」を現代社会の文脈で再解釈したもの。

それらは「現状→原因→目標→方法」へと繋がる4ステップ。現代風に言い換えれば「人生の悩みに対する処方箋」です。

苦諦(くたい・現状)=「人生は思い通りにいかないものだ」という現実をまず認める。

集諦(じったい・原因)=苦しみの原因は、自分の「執着」や「欲」にあると知る。

滅諦(めったい・目標)=執着を手放せば、「心穏やかなゴール」にたどり着けると確信する。

道諦(どうたい・方法)=ゴールに向かうための「具体的な正しい生活習慣」を実践する。

「こうあるべきだ!」という強い拘りや執着が、自分を苦しめている事に、自分自身が気が付いていない事は多々あります。なかなか思い通りにならない人生。「執着」のスイッチをOFFにして、心をフッと軽くしよう。四諦それ自体は聞きなれない言葉ではありますが、そういうステップがあるっていう事だけでも、知っておくと役に立ちそうですね。

さて、そんな仏教の教えを題名にしたアート作品は、中央に人物、その周りに飛行機が飛んでいる不思議な画面構成です。

中心には伝説的ボクサーのモハメド・アリを彷彿とさせる人物を配し、その周りを白い戦闘機の様なものが飛行しています。その見た目は軍事的な監視や空爆等の複雑な社会問題に対して、権力に対する抵抗や人間の力強さを比喩しているかの様です。

また「四諦」の意味から考察する場合、混乱する世界の中で「いかにして精神の平穏を見つけるか」という、哲学的且つ瞑想的に心の静けさを取り戻す自己との対話にも見えます。

何者にも負けない人間の「力強さ」と捉えるか、何事にも動じない、反応しない人間の「静けさ」と捉えるか。アートは説明せず、正解を与えず、問いかけのみを与え、半抽象化された作風は鑑賞者に思考の時間を生み出します。

ロバート・デル・ナジャはブリストルにグラフィティ(落書き文化)を広めた先駆者であり、当時のヒップホップ文化は、DJ(音楽)、ラップ、ダンス、グラフィティー(美術)がセットでした。

絵画は「静かな音楽」として、音楽は「目に見えない絵画」として。社会へのメッセージを発信する手段は、分かちがたい「ひとつの表現」です。

その画面から何か「音の様なもの」や「声の様なもの」が聴こえたとしても、幻聴ではないかもしれません。それは戦火のノイズを静寂へと還るグラフィティの真理。

震える瓦礫 青い祈り

焦土を穿つ 無音のビート


ロバート・デル・ナジャ Robert Del Naja 3D シルクスクリーン ”4 Noble Truths” Massive Attack ~視覚の重低音~

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