LANE
988-05 Side/End Table
最近、救急車のサイレンを良く耳にするような気がしています。
梅雨明けもまだだと思っていれども、気温は30度を超す日が連続。それに日差しがそれほど強くないと意外と油断して熱中症になってしまうのかもしれません。
7月の上旬を過ぎようとする季節、このブログをご覧の皆様もどうぞお身体にはお気を付け下さい。
今回は年齢やきっかけで好みが変わっても、使う事やお部屋に取り入れる事に悩まない。そんなデファクトスタンダードな1台。
宜しければ最後までお付き合い下さい。
THE WORTH(価値)
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今回のアイテムはサイドテーブル。ダイニングテーブルやチェア、AVボードからカップボードもしくはシェルフ等。
いくらか家具が揃ってきた時に欲しくなるナイスな脇役です。
サイドという名前の通り、ダイニングテーブルやデスク一般と比べるとその面積は少なめ。
1/2からものによっては1/3以上。コンソールテーブルのようにディスプレイのため、花台や電話台のようなピンポイントなものを設置するためと、目的に応じてバラエティが豊かなのが特徴です。
今回のテーブルはその面で考えるとくつろぎ向けな1台。
テーブルの高さは約57センチ。ダイニングチェアやソファに腰かけた時にスッと手を伸ばし易い高さ。
天板もおおよそ幅51 ×奥行き61センチと雑誌やテーブルランプ、飲み物なども置いても困らない豊富なスペースが用意されています。
今回のアイテムはアメリカの家具でも安定した人気のあるレーン| LANEによるもの。
1921年に、東海岸沿いであるバージニア州で創業。ただ家具を製造する業者ではなく、使用者目線で開発されたレッドシダーによるチェストは高い防虫効果から人気のきっかけに。
ミッドセンチュリー期にはよりデザイン性の高いアイテムも発表され、ビンテージとしても人気が高いブランドです。
今回はその中でもクラシックな佇まいの1台。
宝石のエメラルドのように、長方形の角が落とされた八角形の天板。
縁から脚部にかけては直線を基調としたモールティングの装飾、幕板の下にはどこか中国の影響を思わせるようなくり貫きの補強材があしらわれています。
そして天板の中央に向けて、四方から角を合わせた化粧材。
さらにその外側に淡い色味の外周が付く事で、ホテル等で使われていても違和感のないような上品さが演出されています。
ユニークなのが、こういったディティールが基本的には使い勝手に影響しない部分で行われている点。
「華麗にするために天板の形を特殊に」とか、「繊細な美しさのためにもっと細く」みたいなものはアメリカの家具にはありません。
なんのために家具が必要なのか、その大切さからは目を離していないという事。
アメリカ家具が人気なのは、見ただけで伝わるその「安心」への信頼なのかもしれません。
実際に手を触れて毎日使うもの。鑑賞するための家具であれば、楽しみ尽くした時にきっと終わりがやってきます。
そういった機能以外のものを取り除いた時。そこに残るのは家具として最もピュアな価値あるもの。
長く付き合えるタフネスな1台。お探しの方はこの機会にいかがでしょうか。