LANE
Altavista
本日は、高級木材を組み合わせたダークブラウンの色彩対比と光沢のあるクロームが魅力なスタイリングを生み出す、古き良き60年代のUSビンテージ" レーン / LANE "『 ウォールナット&ローズウッド 9ドロワー ロングドレッサー キャビネット サイドボード 』のご紹介♪
5歩うしろから眺める景色


1912年アメリカのバージニア州、「The Standard Red Ceder Chest Company 」という名前で誕生した老舗家具ブランド・レーン社。創業当時は杉材を中心とする虫を寄せ付けない木材を用いたチェストを製造販売。50年代までに同国のブランドとして不動の地位を確立しました。現在でも" アクメファニチャー / ACME FURNITURE "等で取り扱われる等、日本国内でも人気の高いUSブランドとして知られています。



レーン社はバージニア州の『 アルタビスタ / Altavista 』という町にあります。なんとなくアメリカっぽくないその名称は、検索してみると元々はイタリア語やスペイン語で「高いところから見る」という意味のよう。見晴らしがよい事をあらわす言葉なんだとか。自然に囲まれ、歴史的建造物も残された美しい景勝地のようです。
そして同作からも少し離れて見渡したくなるデザイン性を感じさせます。海外のサイトでも触れられている様に、同作と同じ時代を生き、同国アメリカを代表するインダストリアルデザイナーとして知られる" ポール・マッコブ / Paul Mccobb "のような細部まで拘り抜かれた精巧な造り。特別著名なデザイナーに依頼した等の情報はありませんでしたが、デザインに対するその力の入れようは見た瞬間に肌で感じられます。
幅203cmもの大型収納故に、その端から端までの木目の流れや異素材の加え方等、美しい素材の表情と造形センスが、隅々まで眺めるインテリア好きの目を楽しませてくれます。



メインフレームに世界三大銘木のひとつウォールナット材を使用。適度な固さと加工のし易さが特徴で、切断や接着時に温度や湿度による狂いのリスクも低い為、家具は勿論、精度を求められる楽器の材料としても重宝されてきました。
北欧のビンテージ家具等のよく見られる様な曲線要素を加えず、壁・床・天井の水平垂直のラインにあわせて空間に調和する直線構造。中央扉の寄木や金属ハンドルとレッグ、また所々明るさの異なる角材を加える事で、カラーコントラストの美しさが強調されています。
特に目が行くのが前面中央扉の寄木細工。ウォールナットと共に使用されているのは、濃い色味の高級木材ローズウッド材です。最高級木材として知られ、独特の赤みと深みがあります。非常に硬く加工が難しい事から、熟練職人の技術が問われる木材です。ウォールナットと比べても木目が黒く、その差ははっきりと分かりますが、このような方法で2種の高級木材を組み合わせる平面表現はとても新鮮です。


縦横ストレートラインで2種の木材で構成されているものの、クローム仕上げの四角い金属フレームの有無は、全体の印象を大きく左右します。ハンドルも同様ですが、全体の体積に対して、僅かに無機質な素材が加わる事で、全体の印象が甘くなり過ぎない程良いメリハリが、都会的な雰囲気を醸し出してくれます。この点が、北欧の定番サイドボードとの大きな差となり、重厚一辺倒ではないパリッとした印象を醸し出すUSビンテージの魅力といえます。
また金属の脚部をよく観察すると、それは収納下ではなく、収納正面の両左右に見える形でデザインされ、実用強度と" 見せるデザイン "を兼ね揃えている事が分かります。収納家具はバイプレーヤー的存在として控えめなデザインが主流で、個性を抑えたものが多く見受けられますが、中央の寄木のみならず、瞬間的に「他とは違う」という印象を植え付け、椅子が主役、棚は脇役のような、暗黙の了解で決まる家具達の序列を崩し主役となりえる存在です。


左右は大型の抽斗収納が6杯。中央扉内部にも小ぶりな抽斗を3杯装備し、衣料品や生活感の出やすい生活小物を目隠ししながら収納可能。抽斗のスライドレールは抽斗下部裏面の死角に装備され、美観を損なう金具は見えない様に工夫されています。
広々とした天板はお気に入りの雑貨やコレクションアイテム、オーディオ等を設置して、思い思いのディスプレイをお楽しみいただけます。
インプションでは「サイドボード」と呼ぶ事が多いですが、海外サイトでは「long dresser or cabinet」と表記してあり、どちらかというと横長の整理箪笥的なイメージが強いかもしれません。とはいえ、いわゆる機能メインの大容量収納だけではないのは明らか。セカンドハウス等の広々としたお部屋では、特別感のある逸品としてワンランク上の空間演出を可能にしてくれます。
地名に「見晴らしの良い」という意味の通り、同作も距離を取って鑑賞したくなる現代彫刻さながらの美しい造形。細部の美しさについつい近づいてしまいがちですが、少し離れて堪能してほしい。ちなみに大きな彫刻を鑑賞する際の適切な距離は「作品長辺の1.5~2倍程度」だそう。203cmの横幅なので3~4メートル離れたところから、そのダイナミズムと空間との調和を感じてみてください。











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