LE KLINT
172B
生活する上で必要不可欠な存在、灯。
太陽の光の無い時間帯を照らす特別な存在です。
長い歴史の中で生み出された様々な灯。
零れるような灯や照らす灯。
本日紹介させて頂くのは透ける灯を持つ逸品。
唯一無二の存在感を持ちながらも、生活に優しく馴染む名作照明です。
優しい灯
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今回ご紹介させて頂くのは“レクリント LE KLINT”のペンダントライト「172B 」。
デンマークを代表する照明メーカーとして多くの名照明を輩出しています。
多くの名プロダクトを生み出したデンマーク。
照明もその一つとして数えられ、多くの名作照明はデンマークの地が生み出したといっても過言ではありません。
その理由は北欧地域の日照時間にあります。
緯度が高く、夏には白夜、冬には極夜がある北欧。
日照時間が極端に短い為「灯り」は生活の中で非常に特別な存在だそうです。
デンマークの人々が求めたのは、暗い場所を照らす為の光ではなく、太陽の様な温もりある灯でした。
私たちの過ごす日本とは大きく違うこの環境はプロダクトのデザインにも影響を与えることに。
その一つが、透ける、零れる様な美しい灯を持つレクリントの照明でした。
きっかけは20世紀の始め。
デンマークの著名な建築家P.V.イエンセン・クリントが作った紙を規則的に折り上げた手づくりのランプシェード。
趣味の延長として作られたランプシェードの美しいデザインは美しい灯を伴うものでした。
この美しい照明は機能的にも優れたあかりの名品として世に知られることに。
そして1943年、レ・クリント社は創立されました。
1枚のプラスティックシートを手で折りあげる、ハンドクラフトならではの美しいフォルム。
灯を通すことで浮かび上がる柔らかい陰影。
長く厳しい冬を過ごす北欧の生活のなかで磨かれてきた技が生んだ灯は多くの空間に温もりを与えてきました。
創業から77年。
現在でも多くの名作照明を生み出し続けるレ・クリント。
その唯一無二の存在感は手作りであることと、ものづくりへの精神が関係しています。
驚くべきことに現在でもすべて手作業で形作られているそう。
緻密で狂いの無い陰影はまさに職人技。
灯にかける情熱は類を見ません。
環境に対応し作り上げられたデンマークの機能美。
丁寧に織り込まれたプラスチックシートのシェードはどこか日本の行燈、和紙に透ける灯を彷彿させます。
暗い場所を照らす照明。
想いと拘りを持って作られる照明は暗い空間を優しく照らし特別な空間に変える力をも持ち合わせています。
光を纏う芸術のご紹介でした。