Louis Poulsen
PH5 Gray Gradation
電気を使った照明の歴史は、1879年にエジソンが発明した白熱電球から始まりました。
今やどこの家庭にも当たり前のようにある照明ですが、毎日使うものだからこそ拘って選びたいもの。光は空間をデザインするといいますが、照明一つでお部屋の印象がガラッと変わります。
本日は、ペンダント照明の傑作をご紹介しましょう。
黄昏の光と影
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こちらは"近代照明の父"と呼ばれるデンマーク人のポール・ヘニングセンによってデザインされた「PH5」
1958年に発表されて以来、ルイスポールセンで最も売れているランプです。
サイズは直径50cmの定番モデル、カラーは2018年4月にPH5の誕生60年を記念し発売された「グレーグラデーション」です。
夜の長い北欧。室内では"トーンの落ち着いたやわらかな灯り"が求められてきました。
デザイナーのヘニングセンは、「家庭での人工照明は、たそがれ時の光りの状態と調和するべきであり、たそがれ特有の暖かみのある色の光りを使うことで実現可能だ」と述べているように、空間をいかに自然に照らすかということに拘りぬきました。
そのための様々な工夫が施されていますので、見ていきましょう。
大小異なるサイズのシェードを重ねることにより、光りの眩しさを制御する「グレアフリーデザイン」
電球は、直下の明るさを十分に確保できるフロストガラスによってカバーされており、目にとても優しく不快な眩しさを抑えるように設計されています。
また昼から夜にかけて移り変わる空のグラデーションを再現するために、ヘニングセンは巻貝のカーブと同じ対数螺旋とよばれる自然界に多く見られる曲線をシェードに落とし込みました。
対数螺旋の曲線はどの角度から光が当たっても同じ角度で反射する、という仕組みを活かすことで滑らかな光のグラデーションが生まれたのです。
さらっと書きましたが、すごい、、、建築家として学んだヘニングセンならではのアイディアですね。
下方をやわらかく照らしてくれるので、4人ほどのダイニングテーブルですと十分な明るさです。またテーブル面からの高さは60cm-65cmに吊るすのがオススメ。
PH5のみでは少し暗いと感じられる方は、壁面を照らす照明をプラスしてあげると良いでしょう。
ヘニングセンが掲げたテーマ「グレアレス、光の特性、影の重要性」の全てを兼ね備えたPH5。
これを見ると、中央の大きなシェードが影を生み出していることがわかります。ぼんやりと黄昏時の空に浮かぶ光と影を、絶妙なバランスで再現している計算しつくされたデザインにハッとさせられます。
現在13種類のカラーバリエーションがあるPH5ですが、今回入荷したグレーグラデーション(gray / rose)は個人的に推しカラーです!!
下方のシェードになるにつれて、淡い配色になっているため重たい印象がなく、また内部のローズカラーがアクセントになっており消灯時もインテリアとしてデザインを楽しむことができます。
ブログを書いていると自分が欲しくなってきました。。が、PH5の魅力は伝わったでしょうか?
状態もとても良く、自信を持ってオススメしたい照明です。心地よい黄昏タイムをぜひPH5と過ごしてみてはいかがでしょうか。