Ligne Roset

Ettoriano Chair

空間に一つあるだけで全体的な雰囲気がビシッと締まるようなアイテムや、洗練された大人な雰囲気を纏うアイテムに多いモダンな家具。

ただ、モダンな家具は合理的かつ機能的にデザインされたものが多い分、冷たい雰囲気を感じる、という方も多いのではないでしょうか。

そんなモダンなデザインもデザイナーや作られた国によって、纏う雰囲気に若干の違いが見られるのも面白いもの。

本日はフランスより洗練されたデザインと機能性を伴った、柔らかな雰囲気を纏うモダンな一脚をご紹介させていただきます。

優しいモダンデザイン

今回ご紹介させて頂くのは1860年創業、フランスの老舗家具メーカー“リーンロゼ Ligne roset”より" エットリアーノ チェア Ettoriano Chair "。

ブナの林に魅せられた創業者の“アントワーヌ・ロゼ”が小さな日傘の工場を立ち上げた事から始まった“リーンロゼ Ligne roset”。

フランス語でコレクションを意味する「リーン」と、創業者の名である「ロゼ」。 同ブランドは世界的に活躍する約100名のデザイナーと共に多くの名作を輩出。

木工技術を活かした家具作りもシーティングからラグ、ライティングとインテリア全体に拡大し、モダンなリビングシーンを支える一大企業になっています。

デザインを手掛けたのは"クラウディオ・ドンドリ Claudio Dondoli"と"マルコ・ポッチ Marco Pocci"によって設立された工業・建築デザインのスタジオ「アルキリボルト Archirivolto」。

リーンロゼを始め、カリガリスといった有名メーカーのプロダクトデザインを手掛けており、スタジオ設立以来、既成概念にとらわれない「美」「調和」「自由」を大切にし、「形より中身」というデザイン哲学のもと、誰もが手に取りやすく、かつ美しいデザインのプロダクトを生み出しています。

また1995年と1998年にはYoung&Design賞、2012年にはデザイン界のアカデミー賞とも称されるiFデザイン賞を受賞するなど、プロダクトデザインおよび建築デザインで世界的に活躍しています。

フェルト生地の背座面一体型のシェルと、スチールベースの組み合わせが都会的なデザインのこちらのチェア。

フェルトで成型された特徴的なシェルは、ペットボトルのリサイクルにより生まれたエコロジー素材の「PETフェルト」を使用。

織らずに布状に加工するフェルトは肌触りもよく、更に保温や防熱・防振動性に優れており、現代の環境問題に寄り添ったエコロジーで機能性も優れている素材として注目すべき素材の1つ。

10mm厚のフェルトを3層重ねてプレス加工した12mm厚のシェルは美しいカーブを描き、着座の際に身体を包み込むような快適性と安心感を実現、特有の質感が温もりを感じさせてくれます。

取り外し可能な付属のファブリッククッションは、しっかりとした厚みがあり長時間の着座にも適してる他、カバーリング仕様となっているため定期的にクリーニングを行うことができ清潔を保てます。

スタイリッシュでシンプルな佇まいのスチールレッグは繊細で高級感があり、後ろ姿も美しく映ります。

グレー、ホワイト、シルバーとモノトーンで落ち着いたコントラストなものの、無機質過ぎずどこか温かみのある印象を受けるのは、柔らかな素材や環境問題に寄り添った優しさが表情として現れているからかもしれません。

余計な装飾を省くことでフォルムの美しさを追求したすっきりとした佇まいが魅力の一脚。

フォルムの美しさと素材感を存分に楽しみながらお使いいただける“リーンロゼ Ligne roset”の" エットリアーノ チェア Ettoriano Chair "。

この洗練された現代的なデザインを空間に取り入れて、更にワンランク上のインテリアを演出してはいかがでしょうか。