LLADRO
Chinese Zodiac Collection The Horse
陶芸家の友人から毎年干支の動物を表現したお猪口をもらうのですが、陶器や磁器などの持つどこか涼やかな雰囲気は木材やプラスチックには無い魅力だなと感じます。
本日ご紹介するのは、磁器を用いて製造された思わず触れてみたくなるような造形と質感を持つフィギュリンです。是非お付き合い下さいませ!
涼やかな磁器の魅力
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今回入荷したのは、スペインを代表する陶磁器ブランド"リヤドロ LLADRO"より中国十二支コレクション「The Horse」です。
リヤドロが誕生したのは今からちょうど70年前、1953年のこと。フアン・ホセ・ビセンテのリヤドロ3兄弟がヨーロッパの陶磁器メーカーに触発され、地中海沿岸のアルマセラ村にある自宅の窯で花瓶や陶器の置物を作ったのが始まりです。
神話から日常生活まで、様々な題材から細やかな視点によって切り取られたシーンをモチーフに、磁器ならではの透き通るような質感と職人の技術によって作られる美しい造形は世界的にも高く評価され、ロシアのエルミタージュ美術館やベルギーの王立美術歴史博物館など名だたる美術館・博物館に収蔵されています。
The Horseは干支シリーズが始まった2000年の龍、2001年の蛇に続いて2002年に販売されたもの。
横幅19×奥行13×高さ24 cmという決して大きくは無いサイズですが、実際の馬の筋肉や皮などの構造をデフォルメしながらもリアルに磁器に落とし込み、精悍な体躯が表現されています。陰影の美しさもお見事!
人形では服のしわや顔の表情などで表現される動きや情感が、今まさにこちらを振り向いたような顔の角度や風によって揺れる立て髪と尾によって豊かに表され、人形にはない独特の静けさを感じます。磁器の艶やかさがどこか非現実的な雰囲気にぴったり。
この神妙な面持ちがまた良いですね。そもそも馬って綺麗な造形をしていると思うのですが、顔から蹄に至るまでその格好良さを余すことなく表現されています。
リヤドロの特徴とも言える繊細な花が施されているのも見所の一つ。花弁は造形から色付けに至るまで全て熟練の職人たちによる手作業で作成されています。
白馬の凛々しさに柔らかなパステルカラーの花が可憐さをプラスし春らしさも満点。しかし花はあくまでもささやかに添えられているためガーリーに寄り過ぎず、多様なテイストのお部屋に馴染む佇まいです。
干支の動物たちの中でも、つるりとした磁器やリヤドロならではの優美な造形技術との相性の良さは馬が一番かも知れません。
もちろん後ろ姿もパーフェクト。360度どの角度から見ても美しく、いろんな位置に置いてみたくなりますね。
本日はリヤドロより、中国十二支コレクション「The Horse」のご紹介でした!磁器の魅力を堪能するにはうってつけのフィギュリンです。
初めてのリヤドロコレクションとしてもぴったりなアイテムだと思いますので、是非この機会にご検討下さいませ。