Laukaan puu
pirkka chair
アルヴァ・アアルトやル・コルビュジエに師事し、「ドムスチェア」を始めとする数多くの傑作を世に誕生させた北欧フィンランドの著名デザイナー” イルマリ・タピオヴァーラ / Ilmari Tapiovaara “。
同氏のデザインはどれも「人々のため」に作られたもの。
本日ご紹介するチェアもその一つです。
暮らしに根付く名作チェア
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それがこちら!
名作『 ピルッカ pirkka 』チェア 。
イルマリ・タピオヴァーラによってデザイン、そしてラウカンプー(Laukaan puu)社によって製造された1脚です。
何でも、もともとはサウナのために考案されたスツールが始まりだそうです。
日本とは違い水風呂がないフィンランド。
寒すぎる気候の為、外に出ているだけで涼む事が出来るんですね。
その休憩時に腰かけるスツールから派生し、ピルッカ チェア が生まれたわけです。
(ちなみに、サウナの起源は2000年以上前のフィンランド、カレリア地方なんですって。)
氏曰く、「工業デザイナーとはアーティストであるべきだと思う」とのこと。
その想いをカタチにしたピルッカ チェア からは、大量生産品のような生活感は全くといっていいほど感じられませんね。
同氏のデザインするチェアは、座面がユニークで好きなんですよね。
例えば、お尻をここに置け!と言わんばかりに凹んだ形状をしたドムスチェアや、
幕板を付けずに極限まで薄く見せた座面のファネットチェアなどなど。
どれも面白い形してますよね。
その中でも『 ピルッカ pirkka チェア 』の座面は特にユニークなデザインだと思うんですよ。
2枚のパイン集成材を木ダボで繋げた座面。
丸く削り出された左右の座面は、なんだか柔らかそうで可愛いですよね。
左右で少し角度が付いた座面は、負荷を分散させ衝撃を吸収するためのサスペンションの役割を果たしているんだそうです。
その座面を支える脚も可愛いんですよ。
まるで小枝のように付け根で三又に分かれたこのフォルム。
この細く小さなパーツで三角形に支える事により、高い耐久性を実現しているのです。
そこから伸びた脚もかわいいんですよね。
中間の膨らみから先にいくにつれて細くなっていくこの絶妙なバランス感。素晴らしい。。。。
現在では、Artek(アルテック)にて製造・販売が続けられていますが、
ラウカンプー社での製造は、1955年から60年代中頃までの約10年ほどと非常に短いんですよね。
この焼印が刻まれたピルッカ。コレクターの方には堪らないんじゃないでしょうか?
希少なビンテージアイテムを是非ご検討くださいませ。