YAMAGIWA
YAMAGIWA V.P Lamp Maximum
灯りを愉しむ北欧の暮らしが生み出した名作照明は数あれど、これほど美しい照明はなかなかありません。
巨匠ヴェルナー・パントンが国内ライティングブランドYAMAGIWAの為にデザインした"YAMAGIWA V.P Lamp"。
復刻品ではなく希少なビンテージの1灯がやってきました。
~光の華~
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ミッドセンチュリー期を代表するデザイナーの一人で北欧家具の三大巨匠、ハンス・J・ウェグナー、ボーエ・モーエンセン、フィン・ユールと同じデンマーク出身の"Verner Panton(ヴェルナー・パントン)"。
北欧家具デザインの巨匠と呼ばれることもあれば、異端児なんて呼ばれることもあります。
3大巨匠の作品からも分かる通り、当時の北欧家具といえば上質なチーク材やオーク材用いた比較的シンプルなデザインが主流でありました。
そんな中、1967年に発表された『パントンチェア』はさぞ異質であったでしょう。
常に革新的なデザインを追い求めたパントンは、独自のスタイルで新たな時代を切り開いていったパイオニア的な存在です。

さて、こちらの"YAMAGIWA V.P Lamp"。
秀逸なデザインからFRANDSEN社やVERPAN社から復刻されましたが、今回入荷したものは1977年に発表されたオリジナルビンテージです。
サイズ違いで2パターンの展開があったようですが、こちらは全長90cmという迫力のあるマキシマムサイズ。

パントンらしい絶妙なカーブを描くシェードは3層に分かれており、北欧照明らしい眩しさを抑えたグレアフリーな構造。
各シェードをずらすことで、内側にも幻想的な陰影とグラデーションが生まれる計算された配置。
パントンのテキスタイル『オニオン』が立体化したようなユニークなフォルムは、点灯・消灯時共に目を楽しませてくれます。

生産過程における効率化なのか定かではございませんが、シェードの素材はオリジナルがプラスチック製で復刻はスチール製という明確な違いがあります。
また、下部に膨らみをもったオリジナルは、エレガントなつぼみのような佇まいから『フラワー』と称されていたそうな。
一方、復刻品は中央に膨らみを持つことから『オニオン』の愛称で親しまれています。呼称の変化はパントンの印象的なテキスタイル『ONION』の存在もあるのでしょうか。
(MIRA-X Mira-Spectrum オニオン ONION)
経年により淡く色づいたカラーもビンテージならではの魅力。
あらゆるビンテージアイテムと組み合わせても浮くことなく、しっかり馴染んでくれそうです。

本来は天井工事が必要な直付け仕様ではございますが、こちらは前オーナー様が天井に打ち込んだフックに引っ掛けていたのか、電源部分はライティングレール用に変更されております。
本体は吊り下げ用としてワイヤーを付属致しますので、そういった環境のある方はこのままお使い頂けそうです。
取り付けにご不安のある方は、当店へご連絡頂ければ取り付けや組み立て方についてご案内致しますので気軽にご相談頂ければと思います。

型破りな発想から生まれるヴェルナーパントンの名作。
『人々にファンタジーとイマジネーションを』と語ったパントンの言葉通り、その華やかなフォルムと幻想的な灯りは、いつもの日常とは隔絶された非現実的な空間を作る為の1ピースとなる事でしょう。
