yamagiwa
JAKOBSSON LAMP
ランプをデザインするという事は同時に灯をデザインするということ。
形状がデザイン的でも放たれる灯が美しくなければ照明デザインとは言えません。
そして灯は人間にとって必要不可欠で絶対的な存在でもあります。
ただ暗い場所を照らすだけでは無く、安心感や温もり、安らぎを与えてくれるのもまた灯。
本日紹介させて頂くのは、デザインされた美しい灯を持った名照明です。
零れる佇まい
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今回ご紹介させて頂くのは、自然の美を感じさせる名作と称される照明「ヤコブソンランプ / JAKOBSSON LAMP」。
スウェーデンを代表する照明デザイナー 、ハンス・アウネ・ヤコブソンが手掛けた照明シリーズのテーブルランプです。
印象的なシェードデザインが目を惹くヤコブソンランプ。
薄くスライスされた木材を重ねることで造形されており、木材の素材感を感じさせながらも軽やかさを感じさせます。
人類と一番長く共存してきたであろう身近な素材「木」。
ヤコブソンランプは木材本来の魅力を最大限に引き出しています。
薄くスライスすることで浮き出る杢目。
北欧の厳しい自然の中で少しずつ年輪を重ねた目の詰まったパイン材がデザインをより確固たるものに仕上げています。
点灯時に放たれる灯はまさに北欧が生んだ名作と言えます。
照らす灯ではなく、零れる灯。
自然の木材を通した温かみある光は不思議な安堵感に誘われます。
一時は製造が中断されたヤコブソンランプ。
入手の難しい名作となってしまいました。
1997年、ヤマギワの依頼によりヤコブソンが新たにデザインを手掛け復刻されたのがこちらのテーブルランプでした。
日本で復刻生産されたヤコブソンランプ。
品と温度のある灯の透過は日本人の心をも掴んだのかもしれません。
日々の生活で必要不可欠な灯。
生活しやすくする為に部屋を照らすのではなく、時には灯を感じて頂くのも良いかもしれません。
素材を引き出し、デザインとする。
灯を持たすことで完成される。
零れる佇まいを持つ、名作照明のご紹介でした。