moooi
Random Light 2
子供の頃、車の窓から眺める月が好きでした。
どれだけ進んで景色が変わっていっても、月だけは変わらない場所に漂い続けているのが幼いながらに不思議に思ったものです。
人間の知的好奇心を刺激するのか、月をモチーフにした作品というのはどの分野にも数多くありますよね。今回ご紹介するライトもまた、月を思い起こさずにはいられない一品です。
好奇心の源泉
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オランダの高級インテリアブランド"モーイ moooi"は、常識にとらわれない遊び心あるデザインで、現代のインテリアシーンを牽引するブランドです。
眺めているだけでも楽しいモーイのラインナップは、家具好きであれば刺さるものがあるのではないでしょうか。今後も要チェックな存在のひとつです。
モーイの初期から長くラインナップしている『ランダムライト』です。
さながら夜空に浮かぶ満月、もしくは日本人の感覚からすると繭玉のようにも見える球体のシェードが光源を包み込む、なんともアイコニックな外観に目を奪われます。
特長的なシェードは、グラスファイバーの糸をランダムに巻き付けたもの。グラスファイバーといえば有名どころでは、イームズのシェルチェアに使われていたりと、軽量で剛性の高い素材。
繊細な取り扱いを要求されそうなシェードですが、触ってみると意外と弾力もあって、頼りない感じはありません。
電球交換はクレーターのようにぽっかりと開いた開口部から。
これは製造工程上、ゴムボールにファイバーの糸を巻き付け固定した後、ボールを割って取り出すための穴なんだとか。それで綺麗な正円が作られるのですね。
シェードから投影される陰影もまた美しく、宙に浮かぶオブジェのような本体と合わせてお楽しみいただけます。数パターンのサイズ展開がされておりますので、一箇所にサイズ違いを沢山配置するのも面白いと思います。
直径約80cmほどと、ペンダントライトとしてはかなり大型ですが、吹き抜けなどのサイズ感を活かせる空間においては、これ以上ないほどの存在感を放ってくれることでしょう。
人々を引き付ける満月のような照明。静かな時間を演出してくれる一台はいかがでしょうか。